邪魔な「自分ルール」は人生に必要ありません

悩み
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

「自分ルール」は、ボジティブな言葉として使われています。

生活習慣の改善や仕事のクオリティを上げるために、たとえば毎週1冊本を読む、甘いものを食べるのは朝だけにする、などの目標を自分のルールとして設定し、守っていく等です。

そのようなポジティブな自分ルールであっても、守れなければ自信をなくしてしまいます。

ですが、もっと問題となる「自分ルール」があります。今回の記事では、生きて行く上で邪魔になる「自分ルール」について書いていきます。

その「自分ルール」は自分のものではありません

周囲に植え付けられた価値観

幼い頃に自分が植え付けられた価値観をそのままにして成長してしまう事があります。

その価値観に疑いを持つことなく社会に出て、そこで初めて自分が周りとは何かが違うと氣が付きます。ですが、自分の中では当然のルールなので、具体的にどうして良いかまではわかりません。

それでも無理に仕事に出かける毎日を送り、現実と心のギャップがどんどん開いていって、もうどうしていいかもわからなくなってしまいます。そして最終的には、心も体も拒否反応を起こし、動けなくなる事もあります。

自分の物ではない「自分ルール」の例

やはり多いのは、毒親等に植え付けられた
「自分には価値がない」
「何をやってもだめ」
といった、自分で自分を否定するものです。

その価値観を基準に自分ルールを作ってしまうと、

「自分の意見は言わずに人に従おう」
「少しでもミスをすれば嫌われるから失敗は出来ない」
「一度言われた事は聞き返してはいけない」
「自分の事よりも他人を優先しなければいけない」
「人は自分を嫌っているから自分からは話しかけてはいけない」

といったような、窮屈で辛いものになってしまいます。

しかも、無意識の価値観に基づいて作ったものなので、これが自分独自のルールとは氣が付きません。

自分の物ではない「自分ルール」の弊害

守れなくて落ち込む

無意識で思っている

「こうでなければならない」
「こうに決まっている」
「そんなはずはない」

などといった「自分ルール」に違反してしまった時、自分を責めてしまいます。それこそ自分は

「人間失格」

だと、心から思う程にです。そうしてさらに、自分の事が嫌いになっています。

自力で問題解決がし辛い

自分ルールに縛られている間は、それに氣が付きたくない為に、物事の本質を見ようとしません。自分が傷つくのが怖いので、自分を守る事が最優先になってしまい、何が問題なのかを見られません。

周りのせいにしたり、他人に責任転換したり、逆に当てつけなくらい自分を責めて見せたりするなどをしてでも本質から逃げます。

その結果、同じような失敗やミスを繰り返す事になります。

負のスパイラルに陥る

失敗が繰り返されると、自信がなくなり全てが不安になります。

そして、自分1人で何も決められなくなります。全てにおいて誰かに確認を取り、誰かに決めてもらう状況になり、ある日、自分の意思で動けなくなってしまっている事に氣が付きます。

社会に出れば、その依存的な状態を周りからとがめられる事は少なくありません。

このまま行けば、精神的にも追い込まれてしまい、辛くて仕事を休みがちになってしまいます。辛くて動けなくなり、本当に何もできなくなってしまう事もあります。これが負のスパイラルです。

 

幼い頃の価値観と自分ルールを見直す事で、負のスパイラルから抜け出す事が可能だという事を知って下さい。

「氣」と悩みの関係

悩みを話すだけで「氣」の状態は良くなる

当塾に来られる方の多くは、心に荷物を抱えておられます。

その荷物はその人それぞれに大きい小さい重い軽い色々あります。そして、その荷物の多くはずっと昔、子供の頃から背負い続けたり抱きかかえ続けています。

荷物を抱えたまま成長し大人になって、生きていく上でなぜか辛い、息苦しい、何かが違う、こんなはずじゃない、なぜ自分だけが、などといつも疑問に思いながら生活をされています。

その様な思いと一緒に教室へ来られます。

これまでにどんな体験をしてこられたか、その時どんな風に思ったり、感じたのか、1つ1つ聞いていきます。そんな中でも言いたい事や聞いて欲しい事、確認したい事もあれば、言いたくない聞かれたくない事もあります。そう思ったり感じたりするのは当然ですから全てを話す必要はありません。話す氣になった話題のみを話してもらいます。

心の中にある、辛い氣・悪い氣の対策は、人にしっかり話をする事です。そして落ち着いてから、氣の流れを良くしたり、体の凝りをほぐしていくともっと楽になります。

一見深刻でなくても重要な問題

カウンセリングと聞くと、見るからに重篤な状態で受けるものというイメージを持たれている方もいらっしゃると思います。

だから、自分の「悩み」程度は問題の対象にならないと、そう思われるかもしれません。

ですが、日常会話の延長線上のような悩みに思えるようなものに、生き辛さの原因が隠れています。

「こんな話、誰も聞いてくれないに決まっている」
「こんな事を話しても仕方がない」
「どうせわかってもらえない」

と、どこかであきらめていた人でも、話していただいているうちに心の奥の感情に氣付かれます。

そして私の前で、涙を流しながら話してくれます。他の人が想像できないほどの苦しみの中で過ごされてきたのだと思います。大人が人前で泣くのはめったにありません。話をするとその場面が蘇ってきて悲しくて、苦しくて、やるせない氣持ちになるから自然に涙が流れるのです。

そうやって話すことによって心の荷物が一旦降りて楽になります。その思いを話して、その事について今大人になってどう思うかを確かめる事が心の荷物を置いていくための重要な作業になります。

氣力を強化し、問題を現実的に解決していく

ただ話すだけでは、その荷物は完全に心から離れていません。話した後、そこに目を向け対処して始めて、その荷物を置いて離れる事ができます。新たな一歩が踏み出せるのです。

「自分ルール」の紐を1つ1つほどいていくと、心の重荷が降りていきます。心がどんどん軽くなってくる状態です。

この作業をする時に、氣力が強化されていると、楽にスムーズに進んでいきます。これが、カウンセリングと氣力強化を同時進行で行っている理由です。

心が軽くなってくると、これまで感じていた生き辛さや、社会や他人への不信感が徐々に薄くなってきます。それと同時に自分を許せるようになり、自分の事が嫌いじゃなくなってきます。

自分の事が嫌いではなくなってくると、氣持ちが前向きになり、自己肯定感が強くなってきて、周りにどう思われてもあまり氣にならなくなってきます。

まとめ

私は当ブログで、心や悩みの話についてよく書きます。それには大きく3つの理由があります。

1つ目は、心の悩みを言語化して、同じような問題を抱えている方に悩みの本質を知っていただきたい事。

2つ目は、同じ悩みを抱えている人が他にもいるという事と、自分は悩みから解放されても良いという事実に氣が付いてほしい事

3つ目は、当塾にご縁がある・なしに限らず、回復する手段、選択肢があると解っていただいて、少しでも希望を持っていただきたい事です。

このブログで解決方法が見つかれば幸いです。自分自身を見直す事が出来なければ、誰か手伝ってくれる人を探してください。

もしご縁を感じてしただけたのなら当塾へご相談ください。きっとあなたのお役に立てると思います。

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