折れない「心」を作る方法

心の話
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

折れないと聞くと、頑丈で硬い物を想像されるかもしれません。ですが、モース硬度(ひっかき傷が出来やすいかどうか)が最も高いダイヤモンドが壊れやすいのは、有名な話です。靭性(じんせい)という、粘り強さが弱いからです。

心も、ただ強氣だったり頑固なものが、折れない、壊れないというわけではありません。

今回は、当塾でも大事なテーマの1つである「折れない心」について書いていきます。

思い込みや決めつけが折れやすい心の原因

私生活や仕事をする中で、様々な形での思い込みが生まれます。

  • 他人の発言や態度が氣になってしまう
  • 他人の意見に影響されてしまう、流されてしまう
  • 大勢の意見に疑問を待たない
  • 周りの人に良く思われたい
  • 他人の顔色をすぐにうかがってしまう
  • 他人の話を聞けない、聞く氣がない
  • 自分は○○でなければいけないと思い込んでいる
  • 自分が正しくて他人は間違っていると思っている

等、思考や発想の癖とも言えますが、大体パターン化されています。

思い込みや決めつけが激しい人は、その思い込みと事実が一致している時には物凄く力を発揮できます。その考え方で上手く行っている時もそうです。

思い込みによって失敗があった場合でさえ、その事実について他人が意見を述べても、それには耳を傾けようとしません。

それほどにその部分においては自分に自信があります。

ですが、この思い込みについての矛盾に氣が付かされ、認めざるを得ない状況に追い込まれた時はどうなるでしょうか?

その場合は、何も言い返す事ができなくなり、これまで築いてきた牙城が崩れ始めます。

そこから次々と城壁が壊されていく事に戸惑い、どうしていいかわからなくなってしまいます。これまで自分を支えてきた自信が無くなってしまい、その結果心が折れてしまいます。

一歩方向からの衝撃には耐える事ができても、その他の方向からの衝撃にはどう対応して良いのかわかない。一見強い心の持ち主かと思いきや、実はもろく、まるでガラスで出来たハートのようです。

自分の経験のみで得た自信を振りかざし、周りの事を考える事もなく自分の思うように生きて来た人には、困った時に助けてくれる、本当に信頼し合える人がいません。

「頼れるのは自分しかいない」と思っているので、何重にも「思い込み」と言う名の城壁を作って、「偏った自信」と言う名の鎧を着て自分を必死で守らなければ不安で仕方がないのです。さらには、「偏見」と言う名の武器で周りを威嚇し攻撃するのです。

「心を強くする」と言うのは、他人の心を傷つけたり、威嚇したり、抑圧、コントロールして、他人よりも優位に立ち、自分の都合のいい様に、自分勝手にする事ではありません。

折れない心は自信から

「心の強さ」とは、弱い心を他の何かを使って守るのではなく、「自分自身を信じ、認める」所から始まります。

自分の良い所、悪い所、白い部分、黒い部分全てを引っくるめて自分を認めてあげましょう。

責任感のある自分、思いやりがある自分、テキパキとした自分、ポジティブな自分、嘘つきの自分、だらしない自分、意志が弱い自分、など人には必ず良い部分と悪い部分が混在しています。

それを無理にいい方、白い方だけを認めようとしたり、他人を悪い部分や黒い部分だけで判断したり、他人には自分の白い部分だけを見せてそれを押し付けたりすると、自分も含め心から人を信頼する事はできません。

この様な自分でいると所々に言う事とやっている事が違ってきたり、他人の行動を注意指摘したにもかかわらず、自分はその人と全く同じ事を平氣でやっている事に氣がつかないなんて事もあります。

「他人はダメで自分はOK」と言う自己中心的な考え方や行動を取っていると周りからは避けられてしまいますし、人は離れていってしまいます。

自分を信頼できない人が他人から信頼してもらえるはずもありません。

まずは、自分自身を信じて、自分から他人を信じて始めて他人から信頼してもらえます。人との信頼関係は、心を折れないようにするための大事な「支え」になります。

なぜ自分を信じる事、認める事が心を強くするのでしょうか?

自分の嫌な所、醜い所を見る勇氣と、それを認める器が心の強さになります。

普通は、自分自身の嫌な所や醜い所は、見たくもなければ、認めたくもありません。ですので、多くの人はそこに蓋をして隠して見えなくしてしまいます。

嫌な所から目を背ける事でその部分はなかった事にしてしまおうとするのです。わかりやすく言うと、自分に嘘をついているのです。

自分に嘘を付くと言う事は、自分から逃げているとも言いかえられます。逃げ続けているのに強くなれるはずもないですよね。

自分を認める事ができると、これまで蓋をして隠していた物の存在も認める訳ですから、蓋をしたり隠したりする必要がなくなります。

自分の嫌な所や弱い所をどうすれば改善できるかと言ったような前向きなアプローチができます。この繰り返しが器を大きく成長させます。

「自分も完璧ではないんだから」と他人への理解の範囲、許容範囲も広がるのです。他人への許容範囲が広がると、些細な事は氣にならなくなり、流せるようになります。

そして、徐々に流せる物が大きくなり「しなやかな心」が出来上がってきます。

折れない心をつくるためには、何かを使って心に防御壁を作るのではなく、心自体を強く大きくする事です。そして、「心をしなやかにする」ことも忘れてはいけません。それは「心を理解する」事でもありますし、その結果「心を守る」事にもつながります。

まとめ

元氣楽塾では、器量を大きくし、自分を認め受け入れられるようになるように、カウンセリングと施術の両方からお手伝いいたします。

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折れない心を持って元氣で楽になりたい方は、ご相談ください。

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