選民意識とは?離れるべき理由や自信との違いについて

悩み
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

「『高潔な精神と高い能力のあるあなたなら出来ますよ』という言葉に釣られて動き【ピー(自己規制)】に落ちる人間について考えて記事を書け」というお題が今朝、第7チャクラに降りてきました。

選民意識を持つ人間は騙されやすい、という事の強い形での具体例を伝えてくれているのだと思います。

選民意識を持つ事や、そのような人が周囲にいる事の弊害を記事に書く事を推奨されていると判断し、今回の記事になりました。

選民意識とは?

自分は選ばれた特別な人間だ、と思っているような人の持つ意識です。

そしてこれは、自己肯定感や自信とは真逆の、不安や欠乏感からくるものです。

こじらせると、「周りのくだらない人と自分は違う、頭が良くて優れているのだから人は自分の思い通りに動くべきだ」とまで思ってしまうようです。

選民意識がある人間は、一見自信に満ちカリスマ性があります。その一方、幼児性が強く自分の思い通りに周囲を動かそうとします。自分が中心で常に持ち上げられていないと氣が済みません。

健康な精神状態ならば、そのような人について、「うざい」「自己中」「めんどうくさい」というような感想を持ち、上手く離れていきます。

ですが、運が悪く取り込まれてしまえば、離れる事に不安を感じさせられ、泥沼にはまってしまいます。

選民意識を持つ弊害

不安を持ちやすい

不安を持つ原因は、コントロールによる不自由さが原因となることは非常に多いです。

選民意識を持つ人は、立派そうに見える自分の状態はもちろん、周囲の反応も望むようにコントロールしようとします。

騙されやすい

「高潔な精神と高い能力のあるあなたなら出来ますよ」と言われ、心が動いてしまうなら、選民意識を疑った方が良いでしょう。通常ならば、あなたは優れているからという評価が自分を突き動かす理由にはなりません。

「あなたは凄い」という評価が行動の理由になればどうなるでしょうか?言葉巧みな詐欺まがいの「あなただから」「あなたこそが」という勧誘に簡単に騙されます。相手が信用に足るかを判断する基準が、あなたへの評価が高いかどうかなので、詐欺側からすれば、褒めるだけで騙せてしまう単純な人という事になります。

悪い感情を持ちやすい

選民意識を持つと、自分以外の人間はダメだというのが前提になります。優れているのは、何らかの形で自分のプライドを満たしてくれる人のみになります。

自分は価値が高いと思い込みたい為に、常に世間や人の悪口を言います。そして、自分と自分のプライドを満たす人について持ち上げます。「世間は~だから駄目だ、その点自分は~だから凄い」といった感じです。

こんなことでは、周囲は悪い氣で満たされます。なのでますます悪いエネルギーが集まる悪循環です。

選民意識を持つ人と付き合う弊害

氣力を奪われる

選民意識を持つ人は、常に自分を尊敬し従う事を望みます。器量が大きく氣にしないふりをしつつも、暗にそれを要求してくるので、付き合っていると氣力が奪われます。

不安にさせられる

選民意識の強い人は、自分の周りをコントロールする方法として「不安」を利用します。心を揺さぶり不安をあおって言う事を聞かせようとします。

このような人が必ずいう事として、「自分の傍から離れると不幸になる、ダメになる」という類の言葉があります。選民意識用の教科書でもあるのかと思う程に、皆がそろってこれを言います。(この理由については近々記事にする予定です)

自己評価を下げられる

選民意識を持つ人は、自分以外の人の価値を意図的に下げてきます。

相手の価値を下げる事によって自分の価値が上がると思っているからです。そして、その人を高く評価して言うとおりに動く事のみが、あなたの価値を上げる事だという内容を主張してきます。

自由がなくなる

上記の理由で、選民意識の強い人の傍にいると自由がなくなります。

そして、意図的に価値も能力も下げられてしまいます。なぜならば、そのような人にとって自分の能力を超えるかもしれない人は自分の価値を脅かす、居てはいけない存在だからです。そのような人には、悪い氣を送ったり呪いをかけてでも潰そうとします。

なので傍に居れば、いいように利用された上に芽も出せず離れる事も許さないという悲惨な状態になります。

例外は、元々自分より優れていて、自分を可愛がってくれる人への評価です。そのような人は「こんな凄い人に自分は可愛がってもらっている」と、自分の価値を上げる道具として利用出来るので褒めたり尊敬したりします。

選民意識と自信との違い

自己肯定感は、自信を元にした健全なものです。選民意識はその逆と言えます。

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自信は自己実現欲求:選民意識は承認欲求

上の図は、マズローの欲求5段階説です。

  • 生理的欲求:食事・睡眠・排泄・性的欲求などの基本的な欲求
  • 安全の欲求:危険や恐怖を避け、安全・安心に暮らしたいという欲求
  • 所属と愛の欲求;家族、友人、地域、会社や学校等、人と繋がりを求め、団体へ属したい欲求
  • 承認の欲求;(他人からの)尊敬や高い評価を得たい欲求

↑ここまでが欠乏欲求です↑


↓ここからが成長欲求です↓

  • 自己実現の欲求:自分自身の為の成長や自分らしさを目指す欲求

選民意識の不自然さは、承認欲求という欠乏欲求から発生しているものだからです。自分は優れていると認めて欲しいという欲求なので、満たされずに安定しません。

自信はそれがある状態:選民意識は自信がない状態

人は、基本的に自分を基準として生き行動しています。

なので、自分の内面を知る人は人の内面にも入り込めます。自分を好きな人は、基本的に他の人も好きです。自己肯定感が強ければ他人を肯定します。自分の良さを知っていれば、他人の良さを知っています。自分を許容できる人は他人も許容します。

そう考えて行くと、他人に対し
「駄目だと思い、認められなくて、コントロールしようと思い、許せない」という考えを持つ選民意識の強い人は、自分に対しても本心では同等の評価をしているという事です。

このような状態では、自信がない、と言われても仕方がありません。

自信はマネジメント:選民意識はコントロール

自信があれば、物事が自分の思い通りに動いていなくても対処できます。自分を信じている人は、基本的に周囲を信用しているので、コントロールする必要を感じません。

選民意識ならば、自分を信用していないのと同じように周囲を信用していません。なのでコントロールしていないと不安を感じます。ですが心は自分の物でも人の物でもコントロールは出来ません。なのでますます不安になり疑心暗鬼に陥ります。

まとめ

選民意識を持つ人間は立派ではないから駄目だと、そのような事を言いたいのではありません。

みなさんに元氣で楽な人生を歩んでもらいたい当塾としては

「選民意識を持つ、もしくは、選民意識を持つ人と関わると、生きて行くのが辛いのでやめたほうがいいですよ」

と、声を大にして 言いたいのです。

家庭内で選民意識をもつ、いわゆる毒親から離れられずに苦労をしている人も多いと思います。

抜けられなくて辛い方は、当塾に相談していただければ楽になれるお手伝いを致します。

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