「断る」というのは中々難しい事です。
断っていいものなのか。断るべきなのかどうか、という疑問にぶち当たる事もあるでしょう。
今回の記事では、断るべき理由や断れない原因、断る時に氣を付けなければいけない点などについて書いていきます。
断る理由
事情によっては、どうしても断ってはいけない、断れないという時もあります。
断れる場合なら、断っても良いのか、断るべきなのかの基準として、下の5項目を基準に考えてみて下さい。
断る理由1:感情によるもの
引き受ける事で、後々嫌な氣持ちになると予想される場合は断った方が良いです。
断らずに無理に引き受けたとして
「あの時あんなにやってあげたのに!」
と後々思ってしまうのなら、今の自分にはそれを引き受ける器量がないという事です。
心から「嫌だ!」と思う時は、第4チャクラの魂が、警告を発している可能性があります。その警告に従う事はとても大切なので、この場合も可能な限り断っていってください。
ただ、考え方に偏りがあったり、トラウマに関する事で、魂からとは違う「嫌だ!」の心の声が発せられる場合もあります。その叫びは、思い込みからかもしれませんし、インナーチャイルド的なものの声かもしれません。
それが正しい第4チャクラの警告による「嫌だ!」なのかそうでないかの見分け方は「断る理由5:自分の課題/壁によるもの」を参考にしてください。
断る理由2:体調によるもの
断らないと体を壊してしまう。そもそも引き受けるほど体調がおもわしくない。そのような場合は、引き受けても結局はこなせなかったりする事になりまねません。
そうなってしまっては、頼んだ方も引き受けた方も嫌な思いをしてしまうので、出来うる限り断るようにしましょう。
断る理由3:優先順位によるもの
通常、頼まれた事を引き受けるのに、時間、体力・氣力・知識・お金・人脈など、自分の何かを使います。
他の優先順位が高いものが犠牲になってしまうのなら、断ったほうが良いです。
(時間なら、それを引き受ければ他の事が出来なくなるような、例えば職場である仕事を頼まれて、それを引き受けると今の仕事が期日に間に合わない等)
逆に引き受けると、良い経験が出来たり楽しかったりとプラスになる場合もあります。
ここで大切なのが、体力/氣力を回復させるための睡眠時間やリフレッシュする為の娯楽も優先させるかどうかの用事に含めるという事です。
この場合は、何を優先させるのかリストアップして考えてみてください。
断る理由4:道理によるもの
人道や法律に反するものは、まず断った方が良いでしょう。
その他にも断った方が良いものとして、本来相手がやるべき事や、後々を考えると相手の為にならないようなものもあります。
そういったものを引き受けてしまうと、その人の「課題や壁を乗り越える」邪魔をする結果になってしまいます。
何故その場合、断った方が良いのでしょうか?
その人を成長させる為というのも、もちろんあります。
1番の理由は、人が課題を乗り越えるのを邪魔した場合、邪魔した人も課題を背負わされてしまうからです。そこに悪氣のある・なしは関係ありません。
子どものしつけや教育をとって考えると解りやすいかもしれません。
幼い頃に、かわいそうという理由で好きなだけお小遣いをあげたとします。そうするとその子は大きくなっても当然貰えると思って育ちます。
成人近くになると欲しがる額も大きくなります。無理だと言っても力で訴えてくるようになるかもしれません。
こうなると、我慢を覚えさせるために、カウンセリング等の外からの手助けも必要になってきます。
幼い頃からきちんと教えていれば、子どももこんなに苦しむ事もなかった上、(我慢という課題を邪魔した)親も、ここまで苦労しなかった可能性が高いです。
相手との関係性が薄く、直接はその人の課題を背負わなくてよい時もあります。
その場合は、「相手の課題を邪魔しないために断る」という課題として、似たような事象があなたの前に現れるかもしれません。
断る理由5:自分の課題/壁によるもの
「断る」という事が自分の壁や課題として与えられている場合があります。
やみくもに引き受けてしまいいつも疲れている、自分ばっかり押し付けられているという不満がたまっている、等という場合、「断る」事を覚えてもっと楽に有意義に生きられるようにという上からの課題があたえられている可能性があります。
「断る理由4:道理によるもの」の場合、人の人生を邪魔しないために「断る」事が課題となるかもしれません。
ただ、「断る理由1:感情によるもの」の例で書いた、偏った考えやトラウマからの「嫌だ!」に対しては、「断らずに引き受ける」という課題として現れるパターンが多くなります。
第4チャクラからの警告の時は、出来る限り断るべきですし、「魂の警告に従って断る」という課題になっている場合があります。
「断る」もしくは「断らずに引き受ける」の課題を見分けるポイントはどこにあるのでしょうか?
課題は、クリアしない限り何度も繰り返し目の前に現れます。
断る事が課題なら、断るまで同じような現象が続きます。
引き受ける事が課題なら、断っても断っても何度も似たような事態が起こります。
2-3度続くくらいなら、課題をクリア出来たかどうかの復習の場合もありますが、ずっと続いて困るようなら、課題と考えて取り組んだ方が良いです。
上からの課題と氣が付いて行動した場合は、1度クリアしただけで、事態が思った以上に好転する事が多いです。
断れない原因と起きる弊害
行動型と感覚(思考)型によって断れない原因や、無理して引き受ける事で起こりうる事態も変わってきます。
上の記事で詳しく解説していますが、簡単に書くと
行動型=考えるより行動するタイプ
感覚(思考)型=動く前にじっくり考えるタイプ となります。
行動型が断れない原因
行動型が断れない原因は、「断る」というのが氣を使うので、氣を使いたくないので断れないというのが主なものです。
1.相手の氣持ちがわからない、察する事が出来ないので断れない
相手が何を目的に頼んできたのか自分が想像していたものと違っていたり、断る事で相手がどういう氣持ちになるのか察するのが解らないと、断り方もちぐはぐとしてしまいます。
周囲に根回しをされた上での依頼なら、断っただけであちこちから嫌味を言われたり、孤立させられてしまう事さえあります。
2.断り方やタイミングが解らない
相手の人が忙しかったり、取り込み中にもかかわらず自分の要求を満たすために、相手の状態を無視して話しかけてしまって、怒られてしまう。
相手の人がそっとしておいて欲しい時や、話しかけて欲しくないと思っている時に、無神経に話しかけて嫌な態度をとられてしまう。
相手を理解できない、理解しようとしない事と、この様な経験から、いつどのタイミングで話しかけたらいいのか悩んでしまったりわからなくなってしまいます。
3.考えるよりも自分が動いた方が楽
行動型は氣力と体力があります。上の1.2.の経験からも、断るよりも引き受けた方が楽だと思い、2つ返事で引き受けてしまうようになります。
行動型が断れなくて起きる弊害
無理して引き受け続けていると
- 行動型はあまり深く考えないので、氣がつけば抱え込んだ状態になってしまう。
- 行動型は氣力に自信があるので、頼まれたら少しくらいの無理は当たり前だと思っている所があり、できると思って引き受けて間に合わせるために、無理を重ねた結果、体を壊す。
- こなしている最中にぶっ倒れて周りに迷惑をかける
- 体を壊してでも仕事を続けようとして、今度は精神が壊れてしまって最終的には本当に動けなくなる。
という状態になってしまう場合があります。
感覚(思考)型が断れない原因
感覚(思考)型が断れない原因は、断る事で依頼者が困ってしまったり、代わりに依頼される人が辛い思いをするのが嫌で、氣を使って断れないというのが主なものです。
1.相手の氣持ちがわかるので断るのが辛い
断った結果、相手が「断られた」という事自体に嫌な氣持ちになるとか、他に依頼する人を探す手間や頼み直す氣持ちを想像してしまいます。
もし自分だったら、相手が引き受けてくれたらいいのにと思うだろうと相手の氣持ちになりきってしまい、その辛さを避けるためにもつい引き受けてしまいます。
2.周囲の目が氣になって断れない
嫌な仕事だった場合、周囲が「あの人が引き受けてくれなければこっちに仕事が回ってくるかも」という空氣さえ感じ取るので断るのが辛くなります。
断った事で、頼んできた相手が周囲の人に対し恥ずかしい思いをするのではないか、という事まで想像してしまいます。
3.自分が我慢する方が氣持ち的に楽
1.2.の事を考えて、自分が我慢すれば丸く収まるのではないかと思い、つい引き受けてしまいます。
感覚(思考)型が断れなくて起きる弊害
無理して引き受け続けていると
- 感覚(思考)型は人の氣持ちを考え過ぎるので、その結果いくつもの依頼を抱えこんでしまう。
- 感覚(思考)型は氣力を惜しげもなく使うので、全力で頼まれごとをこなしてその後ぶっ倒れる
- こなしている最中にぶっ倒れて周りに迷惑をかける
- 氣力を使い果たしてもさらに氣を使ってこなそうとするので鬱になったり寝込んでしまう
という状態になってしまう場合があります。
断り方と断る時に注意するべき事
行動型の断り方
行動型の場合は、まず断る練習をします。
断りやすい人、断っても事情を理解してくれる人を相手に
「ごめんなさい。その日は別の用事があるのでちょっと無理です」などと、自分の本当の意思を伝える練習をします。
断り方を人に教えてもらうという方法もあります。
「先輩の○○さんに頼まれたAという仕事はこういう事情で無理なのだけれど、どういう風に断ったら角が立たないかな?」
というような相談は、氣の知れた者同士では結構やっていたりするものです。
そのようにして、
「こんな時には、こうすれば大丈夫!」というデータを増やしていきます。
そのデータが増えれば増えるほど、色々なパターンが身につきますので、自分への自信も大きくなってきます。
感覚(思考)型の断り方
感覚(思考)型は、考える方向性を変えていきます。
断ったら相手はどういう氣持ちになるか?というよりも、引き受けたらどうなるか、断ったらどうなるかという事を考えていきます。そのようなシミュレーションは、感覚(思考)型は得意なはずです。
これ以上引き受けたら事態はどうなるか、そうなったら相手や周囲はどのような氣持ちになるのかという、「今」よりも「最終的」な、相手の氣持ちを考えるように切り替えると、断る事への辛さが減ってきます。
依頼されない対策しておくのも有用です。
依頼してきそうな相手に、前もってこれ以上は無理だとアピールしておくと頼まれにくくなるかもしれません。
周囲の人に、今自分は辛い状態だという事や、これ以上引き受けられないという状態を愚痴にならない程度に話しておくことで、周囲からの重圧を感じる事も減ってきます。
断る時に注意するべき事
嘘も方便的な断り方も、もちろんアリです。慣れてくるとこちらの方が使う頻度は多くなってきます。例えば、体調が悪いけれどそれを言うと心配されるので「用事がある」と言う等です。
ただ、嘘をつく事を先に覚えてしまうと、嘘で嘘を隠すようになる可能性があるので注意が必要です。嘘をついた後ろめたさから、やたらと雄弁になるタイプの人は特に危険です。
感覚(思考)型ならどんな質問がくるのか想定して、回答を用意している場合が多いので心配はいらないかもしれません。
行動型の場合はそこまで考えていない場合もあるので、角が立たないのなら、なるべく正直な理由を伝えるようにしましょう。
まとめ
しっかり断れるようになるためには、グラウンディングが必要になります。
自分の軸がぶれていない状態だと、
時には周りに合わせて、自分の態度を変える。
時には自分の態度で、周りを変える。
時には何もせず様子をうかがう。
自分の心が揺れない様にする為に、
状況に応じて態度を変えていく、
その結果、心の安定した状態をキープする、という事が出来てきます。
そうしてついてきた、自分への自信が、さらに自分の芯を強くする事に繋がります。
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