怒りとどう付き合う?コントロール法や原因解明・利用法までを解説します

心の話

関西氣塾・廣瀬教室の廣瀬です。

人は怒りに呑まれ、振り回される時があります。コントロールが難しく、厄介な感情と言えるでしょう。ですが、視点を変えると、それだけ大きなエネルギーとも言えます。

氣というエネルギーを扱う氣塾では、怒りのエネルギーの取り扱いもしています。

今回の記事では、怒りの取り扱い方法について書いていきます。

怒りとは何か?

原始脳とも言われる大脳辺縁系が反応し、興奮状態になって起きるものです。アドレナリンの分泌により、血圧や心拍数が上がり、呼吸も早く、浅くなります。この状態で、自分を守るために戦う感情が「怒り」です。

これを抑制するのは、大脳新皮質の前頭葉です。知性や理性にも携わる部分です。怒りを発生させる大脳辺縁系が瞬発的に働くのに対し、抑制の前頭葉が稼働するのに5~6秒程かかります。

怒りを抑えるには6秒持て、と言われるのはこのためです。

この前頭葉によって、瞬間的に沸いた怒りをどう処理するか決めていきます。諦めるのかそうでないのか、我慢するかしないのか、この場で出すのか他で発散するのか、等です。

この記事で取り扱う怒りとは、瞬発的な物の他に、前頭葉によって「怒り続ける」事を決めた後の感情も指します。

 

感情を持つのには、理由があります。正しいかそうでないかは別にして、何かのメリットを感じているからこそ持つものです。これは、意識している場合もあれば、無意識の時もあります。

そして、怒りを持つメリットは、

  • 自分(もしくは自分の大切な物)を守るため
  • 相手を自分の思い通りに動かすため

の、この2つが代表的なものと思われます。

さらに考えていくと、自分を守るためであっても相手をコントロールする目的は含まれています。この2つの違いは、怒る方と怒られる側の、どちらが相手の権利を侵しているかで考えていきます。その判断基準が曖昧であるように、怒りの目的が何なのかについても両方の要素があります。なので、割合で考えていくしかありません。

そして、怒りは欠乏欲求(自分が求めるものに対して足りないので足りる状態にしたい)が元になります。欠乏したものに対してあきらめないのが「怒り」であきらめが「悲しみ」になります。

自分を守るための怒り

動物が基本的に持っている、外敵から自分の命を守る本能が元になります。

自分の命は勿論、快適に生活する事や、自分の大切にしているものを壊される事でも怒りの感情が出ます。それが形のないもの、自分の信念だったり道徳だったりの場合は「強いこだわり」という形になります。

自分を守るための怒りは、相手にぶつけるかどうかは別にして、大切にしていってほしいと思っています。自分を守る事をあきらめた「悲しみ」という感情に変えてはいけません。

相手を思い通りに動かすための怒り

起こりっぽい人は、この為に怒りを使う傾向があります。

物事の事実を見るのではなく、善悪での判断、とりわけ「自分は正しく他人は悪い」という判断をしがちな人は、怒りを中心に考えていきます。

意外にありがちなのが、「自分は間違っていて相手は正しいと反省出来る」考えを持つ自分は正しい、という考え方です。

謙虚に見えますが、この部分を指摘されると激しい怒りの感情をぶつけてくるのでわかります。(「自分は間違っていると思っている自分が正しい、お前は間違っている」という矛盾した状態です)

怒りを表現したり抱え続けていると、周囲の人が気を使ってくれたり恐れたりする時があります。そして自分の望むような行動をとってくれたりします。

そういう体験を何度か経験すると、怒れば望みが叶うと思い込みます。

それを繰り返していくと、周囲の人は離れていってしまうかもしれません。さらに問題なのは、自分ではなく他人を改善させようとしている点です。これでは自分の成長は望めません。

氣塾での「怒り」の考え方

人間らしい感情は、根本的な煩悩「三毒=貪・瞋・癡(とん・じん・ち) 」につながる恐れがあるために、それを避けよと言うのが、出家した人たちが守る道です。

氣塾は、出家ではなく行なので、感情も大切にします。何かへのこだわりを元に、自分の生きる道を選ぶ事も大いにあります。

氣は生命エネルギーであるために、怒りの源にもなり得ます。

それに呑まれる事なく、コントロールし、上手く活用していくのが、我々氣塾と怒りの関係です。

怒りをコントロールする方法

怒る理由を分析する

原因ではなく理由を分析します。分析が出来ると、管理しやすくなります。

例えば、何かの労働をした報酬が予想より少なかったとします。その怒りの原因は、報酬が少ない事です。報酬が少ない事に対し、何故怒りの感情を持つのか、という理由を探っていきます。

怒りとは、欠乏欲求を満たしたい為に起こります。ここで活用したいのが、マズローの欲求5段階説です。

マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローが提唱する説です。「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮定に基づき、人間の欲求を5段階層で理論化したものです。

この5つの欲求を簡単に説明すると

  • 生理的欲求:食事・睡眠・排泄・性的欲求などの基本的な欲求
  • 安全の欲求:危険や恐怖を避け、安全・安心に暮らしたいという欲求
  • 所属と愛の欲求;家族、友人、地域、会社や学校等、人と繋がりを求め、団体へ属したい欲求
  • 承認の欲求;他人からの尊敬や高い評価を得たい欲求

↑ここまでが欠乏欲求です↑

↓ここからが成長欲求です↓

  • 自己実現の欲求:自分自身の為の成長や自分らしさを目指す欲求

といった感じになります。

では先ほどの、労働に対して報酬が少ないという理由を、上の図の欠乏欲求と照らし合わせて考えていきます。

  • 生理的欲求なら、報酬が少ないのでちゃんとご飯が食べられない等の怒り
  • 安全欲求なら、家賃が払えないとか、公共料金が払えない事への怒り
  • 所属と愛の欲求なら、所属している会社から愛を貰えていないという怒り
  • 承認欲求なら、自分の評価への低さに対する怒り

一例ですが、このような欠乏に対する怒りになります。何を満たしたいが為の怒りなのかが解ると、それを叶える為の別の手段を考えられます。

 

怒りの理由として、最も勘違いしやすい上に厄介なのが、承認欲求を自己実現欲求との取り違えです。

努力や行動の目的が、他人からの評価を得る事なのに、純粋に自分の成長に対する努力と勘違いするパターンは本当によくあります。

誰かに親切にするのが評価を得たい場合ならば、親切にした相手からの感謝が少ないと腹が立ちます。「せっかくやってあげたのに」という感じです。それが、たとえ相手にとって有難迷惑な場合でもです。

自分の信念だったり、自然な自分でいるための親切なら、感謝の気持ちはあまり期待しません。されれば嬉しいけれど、されなくてもそんなに気になりません。

怒った時のパターンを知る

はっきりと怒りを自覚出来る時もあれば、呑まれてしまったためにそれに気が付かない場合もあります。少しずつ蓄積していっているのに気が付かない事もあります。

「怒ってる?」
「怒ってないよ!(怒)」

という不思議な会話があるのもそれが原因です。

 

自分が怒った時の癖を知ると、まず、自分が怒っているという現状が把握出来ます。怒りのパターンが、怒りの解決の邪魔になる場合はその癖を知り直していかなければいけません。

怒りの原因が、自分の欲求を伝えれば、満たされたり配慮してもらえるような事だったとします。そんな時に、黙り込むとか怒鳴って相手を萎縮させてしまうと怒りの原因はなくなりません。

怒りが起きた時の反応を5つのタイプに分けてみます。

  1. 抑え込んでしまう、我慢する
  2. コントロール出来ずにすぐに怒ってしまう
  3. 発散場所をコントロールし別の所へ流す
  4. 抑える術を知っている
  5. あまり持たなかったり、持続しない

自分がどの傾向があるのかを把握し、どのようになりたいかを考えてみるのも、癖を知るヒントになります。

怒りを解消する

完全に解消しても良いですし、適度に怒りを残しておいて、別の目的に使っても構いません。自分が管理できる程度まで怒りのエネルギーを押さえる事が目的です。

ストレス解消の方法にも共通するものです。

 

1.怒りが収まるのを待つ

怒りを抑えるには6秒持つという方法です。6秒待てば、抑制の機能を持つ前頭葉が稼働します。瞬発的な怒りを抑える為には、収まるまでゆっくりと深呼吸する事をお勧めします。

怒っている時には、呼吸は浅くて早くなります。それを逆手にとって、真逆の呼吸にします。

そうすると脳が、自分は落ち着いているという情報を受け取るので怒りが収まりやすくなります。

2.怒りの原因から離れる

離れられるならば、距離を置くのが一番簡単で確実な方法です。

又、怒りのエネルギーが漂っている所から距離をとって、落ち着きやすい状況をつくるという効果もあります。

3.器量を大きくする

 

人としての器が大きければ、少々の事では怒らなくなってきます。いちいち怒るのが面倒くさいといった感じになります。

4.考え方の方向性を変える

何故怒っているか、という理由を把握した上で考え方を変えてみます。

怒りの理由が正しいのかを知る

怒る相手を間違えていないか、怒る理由や原因を間違えていないのかを始め、そもそもこれについて怒る必要が自分にあるのか、という事を考え、判断します。

相手をコントロールするのをあきらめる

例えばペットなら、犬(特に賢いと言われる大型犬)の場合は、飼い主の危険が迫った時に一目散に逃げて行けば、飼い主はショックを受けたり腹がたったりします。これは、自分を守ってくれるのを期待していたのにその基準に満たなかったからです。

これが猫だったらどうでしょうか? 怒るどころか「ちゃんと逃げて賢いね」と褒めたりします。

これは、犬と猫に対する期待の違いです。犬に対し、猫と同じくらいの期待しか持たなければ腹も立たなくなります。

そんな感じに、相手への期待値を決めてその基準に合う事を求めるのをやめると怒りは沸きにくくなります。

怒りのメリットとデメリットを考える

その場でのメリットが大きくても、長い目で見るとどうなのかを考えます。
人間関係が悪くなるかもしれませんし、信用が崩れるかもしれません。相手を深く傷つける事もあります。それを差し置いても、怒るメリットが上回るかどうかです。

5.言葉にして伝える

コミュニケーション能力が高いと、怒りとは別の形で欲求を伝える事が出来ます。説得や説明が出来るのでわざわざ怒らなくて済むという理屈です。

相手の欲求に対して、断ったり交渉したりも出来ます。

6.怒りを別の所で発散する

怒りとは強いエネルギーです。

スポーツをしたり、絶叫マシーンで叫ぶ、激しい音楽を聴く、アクション系のゲームをする等のエネルギーが外に出やすい形のほうが発散しやすいでしょう。

この怒りを雑巾がけにぶつける!と、家中を磨いたりするのも一石二鳥で良い方法です。

怒りの活用方法

コントロール出来ない程の怒りならば、ある程度発散した後のほうが活用しやすくなります。

1.目標へ向かう行動力のエネルギー源にする

ライバルに負けた時や目標に到達出来なかった時、人にバカにされた時に沸く怒りは、目標達成のためのエネルギーとして使えます。

努力への意欲が弱まった時は、その時の気持ちを思い出して踏ん張りをきかせる事が可能です。

2.自分を律する力にする

自分が嫌な思いをさせられた、人が嫌な目に遭うのを見た、考えや準備等が足りずに失敗した時に、「

「自分は同じ事を絶対にしない」
「同じ過ちは繰り返さない」

などといった感じに、自分を正す力として使えます。

3.記憶に強く残す

上の1,2.の元になるエネルギーにする方法です。

怒りという強い感情は、強烈な記憶としてインプットされます。無意識にさえ刷り込まれます。

その記憶を元に、自分を律したり、奮い立たせたりします。

まとめ

私自身は、自他ともに認める怒らない人です。

氣の実践や勉強をする場で「怒りの氣」を出す時に、うっかり落ち着いてしまい困るくらいです。

氣塾での行をする前は、我慢していたり諦めていた結果の「怒らない」という部分もありました。今は氣のコントロール法を習得しているので、怒りとは別のエネルギーとして使用しています。

怒りが沸くことそのものは、そういう事実であるだけで、善悪ではありません。それを決めるのは、そのエネルギーをどう対処し、どう使ったかという事です。

沸いてくるものは仕方がないので、どうせなら、上手くコントロールして利用してみませんか?

 


 

 

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