認知的不協和による自己正当化のデメリット

心の話
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

今回は、誰もがよく経験する認知的不協和について書いていきます。

認知的不協和とは

人が自分の中で矛盾する「新しい事実」を突きつけられた時に不快感を覚えます。その不快感の事を社会心理学用語で、認知的不協和と言います。

この認知的不協和を解消するために、自身の態度や行動を変更します。

人は自分の行動や感情、考えに矛盾が無いようにしたいと望みます。そして、人は自分の行動や選択の全てが正しいと思いたいものです。その結果、自分にとって都合のよい解釈を与えて正当化します。

イソップ物語で、キツネが美味しそうな葡萄を見つけたけれど取れなかった、それに対し「あの葡萄は酸っぱくて不味いから取らなかった」と負け惜しみを言う話があります。

あの「酸っぱい葡萄」の話は、は認知的不協和を解消しようとしている分かりやすい例です。

認知的不協和理論

アメリカの心理学者フェスティンガーによって提唱された、心の中に生じた矛盾を解消しようとする
心理作用の基本理論です。

矛盾した2つの認知がある場合、その不協和を解消するために、変えやすいほうの認知を変化させ、納得しようとします。

代表的な例として挙げられるのが喫煙です。

煙草を吸うのは健康に悪く、肺がんになるリスクが高いという情報があります。そして一方で煙草を吸っているという事実があります。

その時にとる選択肢として、

  1. 禁煙する
  2. 喫煙し続ける

の2つがあります。禁煙をすれば、健康でいたい、肺がんになりたくないという感情と行動に矛盾がありません。しかも自己正当化する必要もありません。ですが禁煙はなかなか難しいようです。

そして喫煙し続けた場合、肺がんになりたくないという感情や考えと、喫煙という行動に矛盾が生じます。

その場合、○○さんは煙草を吸って100歳まで長生きしたとか、禁煙をしてストレスを溜める方が健康に悪い、といったように、情報を否定します。

もしくは、自分は煙草のせいで肺がんになるなら本望だとか、長生きするつもりはない、などと感情や考えを変えます

 

他の例をあげます。

ある仕事を、

  1. 無償でやった場合
  2. 賃金が発生した場合

その仕事に対し、「楽しかった」「やって良かった」といった感じに良い評価をしやすいのは、無償でやった時の方です。

自分はこの仕事をやったのは楽しかったからだ、なので無償でやった、氣持ちと行動に矛盾がない、と思いたいためにそのような感情を持ちます。

仕事を無償でやったという事実は変えられないので、氣持ちの方を変えて協和している状態にします。

認知的不協和によって自己正当化するデメリット

過ぎ去った事を悔やんだり後悔し続ければキリがありません。なので自分の心を慰める意味で協和させるのは、ある程度は必要ではないかと思っています。

ですが、自分の中の認知を歪めようとすれば、いくらでも理屈を作り出し歪める事が可能です。

自分の認知を変え正当化し過ぎる事で発生するデメリットは、以下の通りです。

二元論の考えに陥りやすくなる

世の中の出来事は、矛盾しているかしていないかのどちらかで語り尽くせるものではありません。

ですが、自己正当化する事でこの二元論に片足を突っ込んだ状態になります。多少認知的不協和を感じても、「そんなものだろう」とか「まあいいか」といった感じに流す事があっても良いはずです。

もしくは、矛盾した2つの認知を併せ持つ部分があっても良いわけです。

その矛盾全てを解決しようとすれば、正しい、間違っているの極端な考えになりやすく、戦わなくても良いはずの内面に発生した理論と戦ってしまうようにさえなります。

(いわゆる「お前は一体何と戦ってるんだ」状態です)

自分の虐待に繋がる

矛盾した2つの認知がある場合、その不協和を解消するために、変えやすいほうの認知を変化させ、納得しようとします。

そして多くの場合、自分の氣持ちの方を変化させ、納得しようとします。

楽しくない物を楽しく思ったり、悲しい氣持ちを否定したり、やりたくないという感情を押さえ込もうとします。

自分の氣持ちを否定し、無理矢理納得させようとするのは、自分の心を虐待をするようなものです。これでは自分の事が嫌いになってしまいます。

自分が嫌いな原因は?気持ちの「虐待」していませんか?
「自分が嫌い」な理由を、自覚している方もいますが、氣が付いていない方も多いように感じます。 「自分は努力している前向きな人間だ」と、自分を評価している人の中には、努力の原動力が「自分ではない何かになりたい」という場合もあります。 ...

不満・ストレスが溜まる

実際の行動を自分が正しいと思う物に変えるのが、矛盾した2つの認知がある時の解決法として理想的です。ですが努力や挑戦が出来ない、やりたくない場合、自分の氣持ちをごまかしてなんとか納得しようとします。

少しくらいなら問題がないでしょうが、それが多かったり、自分の生活の中心になるような事柄なら氣をつけた方が良いかもしれません。

自分の心は騙しきれないものです。そのごまかしに対面する度に不満やストレスが溜まってきます。

成長出来ない

人が成長したり、発達段階の1つ先へ進むのは、何らかの不満や不都合を感じるという理由があるからです。満足しているならば変化する必要がないのでそうなります。

言い換えれば、不満や不都合がある事が、成長の機会になります。

不満がある時に、状況を変化させず心で無理に納得しようとしていないか、何かごまかしていないかを考えてみてください。

まとめ

認知的不協和による自己正当化をしない為に元氣楽塾で出来る事には、

  1. 氣力の強化でやる氣と元氣を出す
  2. グラウンディングによって、地に足を付けた考えを付ける
  3. 器量を大きくする事で、多少の不協和が氣にならなくなる
  4. チャクラの開発で、自尊心と自分の氣持ちを大切に出来るようになる

といった事があります。

自分は無理だからと納得させようとしていた事も、氣力が湧けば解決の道に進む事も出来ます。

理屈での自己正当化ではなく、自分自身に納得したい方は、レッスンを検討してみてください。

元氣楽塾とは?~心と体を元氣で楽にするためのレッスン
元氣楽塾とは? 元氣楽塾は、カウンセリング・氣力の強化・内観・チャクラの開発によって、元氣で楽な人生を歩めるようになっていただく事を目的としています。 氣力強化の基礎プログラム 「人生が辛い」 「生きて行くのが苦痛」 「心が憂鬱で...

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