今回の記事では、引き寄せとは逆の現象と言われる、逆引き寄せについて書いていきます。
逆引き寄せとは?
逆引き寄せと言われる事象には、大きく考えて2つのパターンがあります。
1.引き寄せたい事と逆の事が起こる
引き寄せの法則を利用して、積極的に望みを叶えようとしたのに何故かそれとは真逆の事が起こってしまう。
例えば
- 職場での出世を引き寄せようとしたのに、仕事でのミスを繰り返してしまう
- 臨時収入を引き寄せようとしたのに、大金の入った財布を無くしてしまった
等です。
その場合、引き寄せの方法を間違っているから、と言われる場合もあります。毒出し、好転反応、引き寄せが叶う直前の現象、と言われる場合もあります。
そのような考えは健全だとは言えません。下に書く「逆引き寄せが起こらない裏技?」を読んでいただければと思います。
(引き寄せの法則的に言えば、「引き寄せに過剰な期待をかけすぎているので叶わない」といえる状態かもしれません)
2.望んでいない悪い事が起こる
この世の摂理として、「ポジティブな思考だけが叶えられるはずがない」と言う現象があります。
人は、考える時間が長くなれば長くなるほど良い事よりも、悪い事を考える傾向にあります。それは生命の危険を察知するために思考がそのようなシステムになっているからです。
だからこそ、ポジティブな思考へ向かうように「引き寄せ」という考え方が注目されるとも言えます。
「ああなったら嫌だ」「こうなって欲しくない」という具体的なマイナスな考えの他にも、自分は大切にされる価値がないと、無意識で良い事を拒否している場合もあります。
自分が不幸になる事で、自分を大切にしてくれなかった人が後悔したり、望み通りに動いてくれるのではないかと期待していると、当然悪い事が起こりやすくなります。
不幸を自分の存在理由に使う、もしくは復讐に使うという極めて不健全な状態ですが、本人が無自覚に行っている場合が多いのでやっかいです。
この記事では、2.望んでいない悪い事が起こる原因と対策について書きます。
逆引き寄せが起こる原因
悪い事について考えていたから
悪い事が「怪我をする」なら
「怪我をしてはいけない」「怪我をするのは嫌だ」と思うのも、怪我について考えている事になります。
何度も繰り返し思うという状態は、無意識にも刷り込みが行われるという事です。
無意識で望んでいたから
表面意識では悪い事を望んでいなくても、無意識では願っている場合があります。
消極的に望むパターン
自分はダメな人間だとか、価値がないと思っている人に起こりうるパターンです。
調子が良かったり、良い事が起きた時に不安になり、このまま幸せな状態が続くわけがないと思ったり、何か悪い事で相殺してもらわないと落ち着かない、と何か不幸が起きる事を待ち望んだりします。
そして嫌な事が起こると「やっぱり」と落ち込みますが、落ち込んだ中で心が安定したり、自分にはこれくらいの悪い状態が丁度良い、と思ったりします。
無意識がそう望むのなら、その状態を引き寄せてしまいます。
意識よりも無意識の方が大きく、パワーもあります。
積極的に望むパターン
自分が不幸になれば、今まで自分をないがしろにしてきた奴らは後悔するに違いないとか、「可哀そうな自分」でいれば周りは優しくしてくれる、と無意識に思ってしまう場合があります。
毒親に育てられた場合、
「自分が幸せになれば、毒親の育て方が正しかったという証明になってしまう。そんなことは許されない」
という発想から、幸せではない自分にしがみついてしまう場合さえあります。
そのような考え方は、偏っていて健全ではありませんし、負のスパイラルにはまってしまいがちです。正しい、正しくないというより単純に「損」をしてしまいます。
愚痴をいいながら不幸な道に進んでいる人は、周囲から見れば不幸と愚痴が好きな人に見えるかもしれません。
ですが本人は、視野が開けずに苦しんでいる場合も多いのです。
逆引き寄せを起こさないための対策
否定形で考えない癖をつける
否定命令という言葉があります。○○してはいけない、○○するな、等、動詞+否定での命令です。
〇〇してはいけないと思うと、余計にその事に焦点を合わせてしまいます。
例えばいきなり「目をつむってはいけません」と言われたとします。そうすると急に目に意識がいってしまい、つむらないまでも瞬きをしたくなってきます。
否定命令の代表的なものと言えば、「押すなよ、絶対に押すなよ」ではないでしょうか。
他に有名なものとしては、浦島太郎という話で、乙姫さまが「この箱は決して開けてはなりません」と玉手箱を渡すシーンがあります。
他にも、鶴の恩返しで鶴が機織りをする時に「決してのぞかないでください」と部屋に閉じこもったりするという場面があります。
否定命令を使ってお願いをしたこの2つの話の結末は、皆さんご存知だと思います。
少し極端な例かもしれませんが、否定命令を使うと、否定した事を実行していまいがちです。「お約束」と言ってしまってもいいかもしれません。
何か実行したい事、してもらいたい事があれば否定の言葉を使わない癖をつけていきましょう。
例えば「怪我をしないように」ではなく、「安全に」といった感じです。
健全な考えを持つ
健全な考えを持つためには何が必要でしょうか。
私のブログを読んでくれている方は、あの言葉を思い浮かべてくれているかもしれません。
そうです。氣力 です。
氣力(=扱える氣の量)を物理的に増やしていけば、考えが健全な方向へ向かうだけでなく、やる氣や元氣も湧いてきます。
自分を大切にする
誰かが自分を大切にしてくれるのを待つのではなく、自分で自分を大切にしていくと、周囲も自分の事を大切にしてくれます。
これは、実は当たり前の事です。
自分を大切に思っていないという事は、周囲に「自分は大切にされる価値がない人間です」という氣を発して宣伝してまわっているようなものだからです。
自分を大切にする術を知らない人は、 自分を大切にする=自分勝手 という偏見を持ってしまいがちですが、自分勝手というのも、実は自分を大切にしていない状態です。
休みの日に、知り合いからランチに誘われたとします。
そこは新鮮な魚介類を売りにしている店ですが、あなたは一部の魚介類に対して軽いアレルギーを持っています。
パターンA
知り合いの誘いを断るなんて、とランチに出向き、そこで勧められるままにお勧めのセットを食べました。その結果、軽いアレルギーが出てしまい誘った相手も悲しい思いをしてしまいました。
パターンB
誘ってもらえたのは嬉しいと前置きしつつ、アレルギーで行けない事を正直に打ち明けました。誘いを断った事がないあなたに断られた事に、相手はショックを受けていましたが、別の店を提案してみたりして誠意は伝わったようでした。
これも少し極端な例ですが、どちらが自分勝手で、どちらが自分を大切にしているかという事がおわかりいただけるかと思います。
本当の意味で自分を大切にするという事は、実は他人を大切にする事にもつながります。
逆引き寄せが起こらない裏技?
「逆引き寄せ」の検索でたどり着いて、この記事を読んでくれている方もいらっしゃると思います。
そんなあなたに、コペルニクス的転回で逆引き寄せが起こらない方法をお伝えします。
「逆引き寄せ」というものは「ない」
という考え方です。
当塾では、困難や修羅場、壁、課題が目の前に現れた場合は、大きなチャンスと思って乗り越えるように指導し、そのお手伝いをしています。
壁を乗り越えると、器量が大きくなります。器量が大きくなれば氣力も強くなります。
日常に付きまとう苦労や、目の前に現れた困難が「逆引き寄せ」と考えた場合、回避する方法を探しがちです。困難を「引き寄せた」自分を責めてしまう場合もあります。
それを、乗り越えるべき壁と判断すれば、乗り越えて自分を成長させられます。
何が課題なのかを見極めて乗り越えていけば、今までの困難が不思議なくらいに消えていきます。課題に氣が付いた時点で消える場合もあります。
課題を見極めるポイントは、困難が消えたかどうかです。課題を勘違いして取り組んだ場合は、正しく取り組むまで何度も同じような事が繰り返し訪れます。
上に書いた、魚介類にアレルギーがあるあなたに、魚介類が売りの店にランチに誘われた例で考えると
- アレルギーが出ても耐えられるように努力するのか(無理をしても誘いを受けるのか)
- 無理な場合は断れるように努力するのか
の2つで悩むかもしれませんが、この場合はまず後者が課題だと考えられます。
(アレルギーを軽減する本格的な治療に取り組むように、という課題も考えられなくはありませんが、その場合はもっとわかりやすい形で目の前に出てくると思われます)
困難を逆引き寄せと思うのではなく、課題として取り組めば、乗り越えて人生も生きやすくなります。
まとめ
逆引き寄せといわれるものの原因は、偏った考えや不健全な氣であると考えています。
氣の記事も読んでいただいて、健全な氣で乗り越えていっていただけたらと願っております。
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