本やネット等でも、健康法や問題解決方法の情報が数多く紹介されています。
その内容は様々で、浅く薄く書かれている物や一般向けに簡単に説明している物もあります。それとは逆に、マニア向けと言いますか専門的に深く濃く書かれている物もあります。
そのような中で、HOW TO本、指南書、自己啓発を勧めるサイトなどを読んだり見たりして、自分を変えていこうと思われる人が増えてきているように感じています。
今の自分に満足せず、さらに高いレベルへ進もうとされる人が増えているのは素晴らしい事だと思います。
ですがそんな中で、自分一人で挑戦してみたものの、うまくいかない、何かが違うんじゃないか、本やネット上のサイトに書いてあるようにならないなどと、困っておられる人も増えてきているのも事実です。
今回は、本やネットにあふれる情報を元に自分一人で何とかしようした時に起こりやすいトラブルや弊害について書いていきます。
呼吸法により頭痛が発生する事例
呼吸法を行う事で、自律神経が整ったり、血流が良くなる事で肩こりや頭痛がマシになる場合があります。
その一方、あまり知られていない事ですが、限度を超えてやり過ぎると頭痛を引き起こしてしまうものもあります。
私がレッスンをしている生徒さんの中にも、呼吸法による頭痛で悩まれていた方が何名かおります。そのうちの1つの例を書いてみます。
「氣」に興味があり熱心に呼吸法を行った
その生徒さんは氣に興味があり、氣功、武術、ヨガ、呼吸法など色々と探求されていたそうです。
そんな中、「ある事をすれば氣を起こせる、使えるようになる」という本を見つけたそうです。そして、その本に書いてある通りに進めていくと、実際に体の中に氣が湧いてくるような感覚になったそうです。
実感ができた事に嬉しくなり、毎日のように練習に励んだそうです。しかし、ある日をさかいに頭痛が始まり、その頭痛は日を追うごとにひどくなっていきました。そして痛みに耐えられず練習をやめてしまったそうです。
それ以来、氣には興味はあるけど、何が起こるかわからないから怖くて挑戦できないと思うようになったそうです。
その本には、頭痛の事や、そうなった時の対処法などは書かれていなかったと言っていました。それから月日が経つにつれ徐々に頭痛が弱くなっていき、氣が付けば痛みはなくなっていたそうです。
呼吸法で頭痛が起こった原因と消えた理由
氣を起こすと、足元から頭部に向かって氣の通り道を流れていきます。
じわじわと湧いた氣は頭部に集まり始めます。頭部には氣の出口である第7チャクラがありますが、基本的にその出口は塞がっています。
出口は塞がってはいるものの、「漏れる」くらいの少量の氣は流れています。普段の生活では溜まる事のない氣の量が、氣を起こし続ける事によって頭部に溜まり始めます。漏れる氣の量より溜まる氣の量の方が上回る状態です。そうすると、頭部に氣がどんどん溜まりだし、内側から外側へ向けて広がろうと頭を圧迫し始めます。
例えるならば、頭が風船状態になっています。この圧迫する力が強くなると、頭痛が始まります。氣が溜まる程、風船が大きくなる程に、頭痛は酷くなります。
痛みに耐えられなくなったりこれは何かおかしいと思い怖くなって氣を起こす事をストップすれば、つまり呼吸法をやめる事で頭部への氣の流入は少なくなります。
ですが、これまで溜め込んできた氣がまだ頭に残っています。溜まっている氣は突然なくなるのではなく、時間を掛けてゆっくりじわじわと抜けていきます。ある程度氣が抜け出るまでは、頭痛も続きます。
高速道路の料金所に車が殺到して動かない状態と似ています。料金所から車が一台一台抜けていくのに時間がかかるのと同じ感じです。頭部に溜まった氣の圧力がなくなってきたら頭痛もおさまり、次第に普通の状態にもどったという流れです。
氣を起こす前に、氣の出口を開けていなかった事が、この様な症状を引き起こした原因です。場合によっては、氣の通り道の詰まりがひどくなっていて氣が通りにくくなっている所で痛みや、何らかの異変が起こっていたかもしれません。
本やネットの情報のみで行う健康法の弊害
1.書いてある通りにならない
あくまでもそこに書いてある情報は、著者の主観によるものです。それはその人の体験談であったり、経験談であったりします。
そしてそれを元に発信しています。
これは当ブログ記事にも言える事で、読まれている方を目の前にしていない以上、オーダーメイド的な説明は残念ながら出来ません。
皆さんそれぞれに個人差があったり、その時々の状況がありますが、説明する側はそれを把握出来ているわけではありません。(当ブログが呼吸法の説明を書かずに、直接お伝えしている理由もここにあります)
なので何かに書かれた健康法に効果を感じなくても、「このようにならない自分はダメなんじゃないだろうか?」と自信をなくすのではなく、自分の体調を優先していただきたいと思います。
2.トラブルが起こる事を前提に書かれていない
基本的には、「○○したらこうなる」「○○になったらOK」と言うように、好転変化が起こる事を大前提そして書かれている事が多いと思います。
それだけではもしもの時に困りますので、「××はやめましょう」「××には注意しましょう」などと言った注意勧告も書かれています。これも主観的な物なので、自分自身に起こらなかった事、想定できない物に対しては、書かれていない事が多いようです。
もしトラブった時にどうすればいいのかの部分へのアドバイスがなかったり、どの様なトラブルが起こって、その原因は何なのか、そしてその対処法はどうするのかと言った所が不十分だったりします。
人によってトラブルも様々ならば、本に書かれている通りに行えたのかどうかもわからないので、仕方がない部分もあります。
やったつもりで出来ていない危険性も、我流の弊害です。
対処方法
不調が起こったり、嫌な氣分になるのならば、無理して続けずに中断するのが良いでしょう。
書いてある通りにならなかった場合は、潔く諦めて次を探す、もし書いてある以上の事が起こってしまった場合は、症状がひどくなる前にストップする、などうまくいかなかった時の事を決めておくのもいいでしょう。自分で判断できない場合は、その分野の専門家の意見を聞くようにしましょう。
まとめ
毎日続ける事で少しずつ効果が出るなどの類のものならば、我流でも問題はそんなにはありません。
ですが、急激な効果を期待出来るものならば、やはりその分野の専門知識のある指導者の下で習う事をお勧めします。効果が高い分、危険性も高いからです。
健康を求めて不健康になるのはもったいない事ですよね。
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