寒暖差疲労に効く呼吸法で自律神経を整えよう

呼吸法
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

急に寒くなりましたが、皆様は体調など崩されていないでしょうか?

氣温差が激しくなると、体がそれに対応しようとして疲れが残ってしまいます。寒暖差疲労といわれるその症状は、呼吸法で手軽に解決出来ます。

今回の記事では、寒暖差疲労の原因と、対策としての呼吸法について書いていきます。

寒暖差疲労とは

寒暖差疲労の原因

今のような寒い季節なら、暖かい部屋から寒い外に出て、さらに暖房の効いた電車に乗る等、温度差が激しい場所に移動します。

夏ならば、暑い外から冷房がガンガンにかかった屋内に入るような事を日に何度か繰り返します。

氣温が変わると、汗をかいたり、筋肉を収縮させる等をして体温を調整していきます。

日に何度も温度差のある場所を行き来すると、何度も調整をしないといけない為に疲れてしまいます。

そして、疲れが蓄積して、自律神経が乱れてしまうのです。

寒暖差疲労の症状

自律神経が乱れる事で、以下のような症状が出ます。

  • 体のだるさが続く
  • 体が冷える
  • 常に眠氣がある
  • 疲れが取れにくい
  • 目まいがする

自律神経とは

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

交感神経

緊張状態の時に優位になります。

心拍数をあげたり、血管を収縮させたり、血糖値の上昇、瞳孔の拡大、口の中が渇かす等の働きがあります。

副交感神経

リラックス時に優位になります。

心拍数が下げる、血管を拡張させる、血糖値を下がげる、瞳孔を収縮、消化の促進等の働きがあります。

自律神経のバランスが乱れると

自律神経は、全身の器官を自動で調整しています。

そのおかげで、活動したい時は交感神経により活発に動け、休みたい時はリラックスして休養できます。
心臓や胃腸が動き続けているのも自律神経の働きです。

その働きが乱れると、休みたい時にリラックス出来ずに、活動したい時にもキビキビと動けません。内臓も調子が悪くなってきます。

そして、いつもなんとなく眠かったり、疲れていたりという状態が続きます。

症状が進むと少し動いただけでも疲れてしまい、眠れないのにずっと横になっている状態にまでなってしまう場合もあります。

寒暖差疲労に効果的な呼吸法

何故寒暖差疲労に呼吸法が効果があるのか?

寒暖差疲労の症状は、自律神経の乱れによって起こります。ですが、自律神経は意識してコントロール出来ません。

自律神経は不随意神経とも言われ、意識とは無関係に動く器官を支配しています。なので、心臓を意識して止めたり、胃を早く動かしたり出来ません。

呼吸も自律神経に支配されています。そのおかげで、意識しなくても勝手に呼吸が続きます。

ですが、呼吸は意識で調整出来ます。

なので、呼吸法を行うと、自律神経に働きかける事が出来ます。それによって、自律神経を整えられるのです。

呼吸法

以下の方法で深呼吸を行ってください。

  1. 両足を、しっかり立てる幅に広げて立ちます。
  2. 口からでも鼻からでも、自分が呼吸をしやすく、多く息を吸えるほうで深く息を吸います。
  3. 息を口からゆっくり吐きます。吸う時よりも、吐く時間が長くなるように意識してください。(吐ききるのではなく、自然に吐くのが止まる所まで吐いてください)
  4. 1~3を5分くらい繰り返します。

 

吸う時は交感神経が、吐く時は副交感神経が優位になります。

自律神経の乱れは(特にストレスによるものは)交感神経が優位になって起こります。なので、吐く時間を長くするとより効果的です。

氣持ちを落ち着かせるという氣持ちと、吐く息に集中する事を意識してくださいね。

最初のうちは、呼吸法を行っても時間が経つと調子が悪くなり出す場合があります。

調子が悪くなりそうと感じたら、また「ゆっくり大きく深呼吸」をしてください。それを繰り返していくと「呼吸法をすれば大丈夫」と思えるので、より効果が現れます。

まとめ

自律神経の乱れは、そのままにしておくと酷くなってきます。

疲れが取れないな、と思うぐらいの時から呼吸法を行えば、症状も軽くすみますし、回復も早くなります。

呼吸法は何処でも手軽に行えるので、是非試してみてください。

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