自分はダメだという思い込みは「氣」として発せられます。
その氣を周囲の人が感じとり、それ相応の扱いを受ける事があります。
今回の記事では、自己成就予言効果として世界観の現実化を説明していきます。
自己成就予言効果とは?
たとえ根拠のない予言や思い込みでも、人々がその予言を信じて行動する事で、結果的にその通りの現実がつくられるという現象のことを指します。
良いパターン
ピグマリオン効果:
あなたは出来る人だと期待をかける事で、本人の意欲や向上心がアップして、実際に期待していた通りの人になる事があります。自分は出来ると信じる事で、それ相応の努力が出来、自信がついて能力が発揮出来ます。
悪いパターン
ゴーレム効果:
毒親が、お前はダメだ、お前は愛されない子供だといい続け、実際にそのようになってしまう事があります。存在を無視し続けることも、尊重される存在ではないと伝える事になり、悪い結果を招いてしまいます。
自分は嫌われるという自己成就予言効果の例
毒親が、「お前は価値がない」「お前は人に嫌われる人間だ」と言い続けたとします。
幼少の頃から脳の思考回路をその方面で鍛えられているので、自分の目の前で起こる全ての事が、自分は嫌われている前提の上だと判断してしまいます。
それは、自分は嫌われている世界観で生きる事です。その世界観が現実化する例は以下の通りです。
パターン1:遠慮し過ぎる
自分は嫌われている、何をしても迷惑をかけると思っていると人を避けてしまいます。
休憩時間は1人で過ごす、食事や飲み会の誘いを断る等です。それが繰り返されれば、この人は1人が好きなんだろうなと周囲は判断し、氣を使って距離を置きます。
その周囲の氣遣いさえも、自分は嫌われているからだと思い込んでしまいます。
そのような人は、何か差し入れをもらったり、リクエストを聞かれても遠慮し続ける事もあります。飲み物の差し入れをされても、貰っていいのかの確認がしつこかったり、何がいいか聞かれてもリクエスト出来ない等です。
相手からすれば、好意を示しても受け取ってもらうまでに手間がかかり面倒くさくさえ感じはじめます。好意を遠回しに断られているのかと思われる場合もあります。
そのようにして周囲から疎遠にされていきます。
そのようにして、嫌われている、が成就されます。
パターン2:試し行為を繰り返す
自分が尊重されているのか自信がないために、それを確信したくて試し行為をします。
ご飯に誘われても何度か断り、何度も誘ってもらった事で確信を得ようとします。
職場で何度も「やめようかな」発言をし、引き留めてもらい続ける事で自分の価値を確認します。
挙句の果てに、相手に冷たい態度を取り、それでも縁を切られない事で自分は嫌われていないかどうかを試します。
そのような事を繰り返すと、やはり周囲は距離を置き始めます。
周囲の人からすれば、そんなに嫌ならこちらから離れようと思いますし、単純に面倒くさく感じます。
そして「やっぱり自分は嫌われるんだ」と確信します。そうしてさらに試し行為が酷くなり、さらに周囲が離れていくという悪循環が起こります。
自信過剰、うぬぼれ等の選民意識との違い
根拠のない選民意識の現実化
根拠なく、自分は優れている、自分が正しい、と思い込む人がいます。
ピグマリオン効果の結果努力し、本当に優れた人になったわけではなく単なるうぬぼれのものです。
このような人たちは、自分は素晴らしいという世界観で生きているのだから、それが現実化するのではという疑問を持たれる人もおられるのではないでしょうか?
実はこの選民意識は現実化する事があります。このような人は「氣が強い」場合が多く、念力のようなものでその思い込みを引き寄せるからです。
上の記事にもある通り、良いものを引き寄せれば徳が消費されます。最初は良くても、徳がどんどん消費され氣がつけば落ちぶれている状態にさえなります。
「自信がない」の現実化と、「自信過剰」の現実化との違い
両方共根拠がなく現実とは違う事が前提です。
自信がないの現実化
自分はダメだという世界観から、無意識でそれを引き寄せる行動をしてしまい現実化します。正しく自己認識を持たない限りいつまでもその悪い状態が続く事がありえます。
自信過剰の現実化
努力や実力以上の評価は、最初は良くても失敗を招きやすく、それの修正も出来ません。思い込みで引き寄せが叶った場合、徳を消費し落ちぶれてしまいます。
どちらの方向の思い込みでも、悪い方に進むのか? 世の中はそんなに生き辛いのか?という疑問が出るかもしれません。
それについては次の記事で回答を書いています。
まとめ
悪い自己成就予言効果が起きていると感じている人は、氣を健全にし考えを変える事で負のスパイラルから抜ける事を試みてみませんか?
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