心の病の研究とは違う側面に取り組んでいる心理学があります。
心の欠点を中心に考えるのではなく、人の可能性や成長、発達段階等に焦点を当てるものです。
代表的なものとしては、欲求5段階説で知られるマズローが創設した「トランスパーソナル心理学」があります。
今回の記事では、人の幸せを研究している「ポジティブ心理学」より、持続的幸福感について書いていきます。
持続的幸福感を丁寧に説明すると
フラーリッシュ(持続的な幸福)は「ウェルビーイング」を高めていくことと言われています。そして、ウェルビーイングとは、肉体的にも、精神的にも、社会的にも、すべてが満たされた状態です。
「ウェルビーイング理論」では、ウェルビーイングの構成要素として次の5つの要素があります。
- ポジティブ感情(Positive Emotion):楽しさ、嬉しさ、充実感、畏敬の念、愛など、ポジティブな感情を持つ
- エンゲージメント(Engagement):やりがいのあることに没頭する
- 良好な人間関係(positive Relationship);強い絆で結ばれた家族や仲間がいるなど、充実した人間関係を築く
- 意味・意義(Meaning):自分の人生に、意味や意義を感じる
- 達成・成功(Achievement):自分の大切な目標を達成する
ポジティブ心理学では、この5つの要素を、頭文字をとって、「PERMA(パーマ)」と呼んでいます。
楽しい気持ちで好きな事に没頭し、大切な仲間の元で人生の意味を実感しながら、目標を達成する。という事でしょうか。
それは確かに幸福感が持続しそうですね。でもこれは、自己実現の1つ手前の段階です。
持続的幸福感を簡単に説明すると
外部からもたらされた物や、受け身でもらった物に対し、一時の幸せ(happy)ではなく、自分の内側から湧き上がる幸せをしっかりと感じる事です。
もらったお小遣いで好きなものを買う時よりも、1日アルバイト等をして自分の力で稼いだお金で買った時のほうが満たされた氣持ちになります。
味の濃い目の料理を食べて、美味しい!と思うよりも、素材の味が活かされた料理を食べて、野菜の自然な甘みをしみじみ感じ自然の恵みに感動する方が、幸せな気分が長く続いたりします。
良いものをただ受け取るだけではなく、受け取る為に行動したり、深く感動する方が、幸せが長く続きます。
受け取るだけでなく、人のために貢献し、それに意味と意義を見出せた時にも幸せを感じます。
一時的な幸せと持続的幸福感の違い
外因性と内因性、依存と自立、受動的と能動的、外的と内的、不満と感謝の違いがあります。
つまり、
一時的な幸せで終わる物は、外因性、依存、受動的、外的、不満、があります。
持続的幸福感をもたらすものは、内因性、自立、能動的、内的、感謝、な言動や氣持ちが関係します。
先に書いた、ウェルビーイングの5つの構成要素について、
「ポジティブな氣持ちなんて持てない」「没頭できる事なんてない」「信頼出来る仲間なんていない」と不満を述べたとします。
それは、その構成要素は他から与えられるものという前提での捉え方です。それでは、受動的で不満な状態で、持続的幸福感を得る考えからは遠のいてしまいます。(個人的な考えでは、5つがパーフェクトである必要は感じておりませんが)
内的コントロールと外的コントロール
上の記事は、選択理論心理学での、内的コントロールと外的コントロールについて書いたものです。
内的コントロールは持続的幸福感を持てる考え方、外的コントロールは一時的な幸せしか手に入らない考え方と言えます。
内的コントロール
やりたいから、楽しいから、大切な事だから等の、自分の内面からの氣持ちに基づいて行動するという考え方です。自分の行動を選択出来るのは自分だけで、自由に決めているという事です。
なので幸福も自分で行動して手に入れます。
外的コントロール
外からの刺激に反応して人は行動するので、選択の自由がないという考え方です。なので、幸せでないのは、自分を幸せにしてくれなかった他の人のせいという事になります。
自分の選択さえも環境や状況のせいにするので、常に不満をかかえています。
持続的幸福感を手に入れる為には
瞑想をする
瞑想は、ざわついた心を静めて氣持ちをおだやかにする効果があります。
氣持ちがおだやかだと、些細な幸せに氣がつけたり、湧いてくる良いものに耳を傾けやすくなります。瞑想を習慣付けると、刺激が強いものに依存しなくても良い状態になってきます。
元氣になる
自立して行動する事が、持続的幸福感を持つ確実な方法です。そのためには、行動出来るだけの元氣さが必要になります。
良く休んでストレスを溜めず、美味しいものを食べる等で氣力を回復させていってください。
まとめ
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