生きていると、何かしらの困難に出会います。
そして、四苦八苦しながら乗り越えたその後、
「あの時の苦労があったから今の自分があるんだなぁ」と思えるような事があります。
その一方で、いつも同じような困難がやってきて苦労してばかりだと嘆くような場合もあります。
この違いは何故起こるのでしょうか?
今回の記事では、氣力や器量とも大きく関係している「人生の壁」について、私の視点から書いていきます。
人生の「壁」とは何か?その意味は?
生きて行く上で、乗り越えなければいけない困難や取り組まなければならない課題に出会います。なんとかしないといけない修羅場も経験するでしょう。
その取り組むべき困難や課題、修羅場を「壁」と呼んでいます。
壁の意味や役割は?
壁とは人を成長させるための課題です。
「人生に乗り越えられない壁はない」と言われます。
「壁は乗り越えられる人の前にしか現れない」とも言われます。
これは本当にその通りで、やってきた壁は本氣で頑張れば、乗り超えられるような高さになっています。
課題の厳しさも、その内容自体も、その時のその人に必要なものになっています。これはもう、天の采配としか思えないようなレベルです。
壁を乗り越えていくと成長する事ができます。その後に現れた壁を超えると、さらに成長します。
そのように段階を踏んで、着実に上に進んでいけるように設定された「壁」は、人生の目標に到達するための階段のような役割を果たします。
壁を乗り越えるとどうなるか?
頑張って壁を乗り越えると、乗り越えた事により自信が付きます。今まで出来なかった事も出来るようになってきます。
壁や課題、修羅場を乗り越える事で、「氣」も変化します。
扱える氣の量も多くなります。氣力=(使える)氣の量 なので、壁を乗り越えると氣力が強化されます。
氣の量や質の成長によって
- 器量が大きくなる
- グラウンディング力が増す
- パワーと感覚が得られる
- 負のスパイラルから抜けられる
- 人生が生きやすくなる/有意義になる
- 努力の結果、現象化が早くなる
- 行動力がつく
- 向上心が身につく
- 行動パターンや思考パターンの幅が広がる
- 心配事・悩み事が減る
などといった変化が起こります。
壁を超えないデメリット
壁を超えないと自分自身を成長させる事が出来ません。それが最大のデメリットです。
「苦手を克服して、出来るようになる」という課題が壁の場合、壁を乗り越えなければ「出来ないまま」です。
出来ない事があると、出来る人にお願いをして、代わりにやってもらわなければならない時があります。
相手の人の都合を考えたり顔色をうかがったりと、常に相手に合わせなければならない、不便で不自由な状態が続く事になります。
出来ない事そのものがストレスになる場合もあります。
そして、壁にぶち当たりたくない、壁から逃げたいと思っている人にとっての一番のデメリットは。
壁から逃げると、何度も同じような壁が目の前に現れる という事です。
壁を乗り越える方法
何が課題なのかを見極める
目の前にある壁の、「課題」は何なのかを判断する必要があります。
例えば今勤めている職場で、大変な目に遭っているとします。その状況によりますが
- 仕事の能力を上げる
- 職場環境を改善する
- 対人スキルを上げる
- 忍耐力を付ける
- スルースキルを上げる
- その仕事をやめる・転職する
等と言った課題の可能性が考えられます。(他の事が課題になっている可能性もあります)
例えば「忍耐力を上げる」という課題なのに、我慢せずに転職してしまえば、次の職場でも同じような大変な目に遭うでしょう。
逆に、「今の職場から離れる」事が課題の場合に、我慢したり仕事スキルを上げる努力をしても、状況はどんどん悪くなってきます。
忘れてはいけないポイントは、辛い状況に取り組む課題もあれば、そこから離れる課題もあるという事です。
苦難をなんとかする事も大変ですが、その苦難から離れるのも大変な場合があります。離れる方が大変な時さえあります。離れる事が課題なのに「逃げる事はいけない」と選択肢から外してしまうと、逆に「課題から逃げた」事になってしまいます。
壁を乗り越えようと頑張ったのにもかかわらず、間違った課題に取り組んでしまえば超えられないという結果になります。なので、同じような壁が何度もやってきます。
言い換えると、壁を乗り越えられたかどうか見極める方法は、同じ様な類の困難がやってこなくなったかどうか、という事になります。
課題にきちんと取り組むと決意する
壁や課題は、逃げても再び目の前に現れます。
しかも、再度現れた課題はさらに難易度が上がっています。なので、最初に現れた時に取り組むのが一番簡単です。
壁を乗り越える、課題に取り組む、と決めてしまえば「壁を乗り越えるかどうか」という悩みがなくなります。「壁から逃げる」という選択肢がある限り、なかなか本氣では取り組めないものです。
そして、決意する、腹を決めると氣力が湧いてきます。壁を乗り越える為には氣力が必要なので、しっかり覚悟を決めて取り組みましょう。
さらに、決意をすると、壁を乗り越える為の助けやヒントが現れます。
解決出来ない原因を探る
人生に乗り越えられない壁はやってきません。
なので乗り越えられない場合は、取り組む課題が間違っているといえるでしょう。
やらなければいけない事が正解でも、解決方法そのものが課題の場合もあります。
人に頼るのが苦手な人の場合、人と協力して乗り越えるという課題かもしれません。
サポート役が得意な人は、自分が中心になって取り組まないといけない課題かもしれません。
リーダー的な存在の人は、縁の下の力持ちに徹するという課題かもしれません。
解決出来る事を前提に、何をどのように取り組めば良いのか検証を何度もしてみてください。
壁を乗り越えた先を想像する
どうしてこの壁がやってきたのか、その理由が解るとモチベーションが上がります。何故なら、乗り越えた先の未来が見えるからです。
理由が解らなくても乗り越えられますが、壁を乗り越えた先が見えた方が氣持ち的にも楽になります。
壁にぶつかった実例
当塾では、施術での氣の補充以外にも、壁に直面した生徒さんの課題を見極めたり、乗り越え方をアドバイスする等といった形で壁を乗り越えるお手伝いをしています。
今回は、普通とは少し違うパターンで壁にぶつかった生徒さんの話をご紹介します。
自分が望んで壁を作り出したパターン
成長したい! 上を目指したい! という氣持ちが強い場合、自ら壁を作り出してしまう場合があります。壁を乗り越えた結果成長する、のではなく、成長したいから壁を乗り越えるといった感じです。
そうして課題を「引き寄せて」その壁に立ち向かい、自らを成長させていきます。
それ自体に問題はありません。ですが、自分が作り出した課題「だけを」熱心に取り組んでしまうのはあまり良くありません。
壁というものは、天の采配としか思えないようなタイミングやバランスでやってきますが、自分で作り出した課題だと、やはり偏りが出てしまいます。
常に上を目指しておられる向上心の高い生徒さんが、自ら作った壁に取り組まれていました。ご本人は「引き寄せた」とは氣付かれていないようでした。
引き寄せた課題は、望むように自分を成長させてくれるように見えますし、実際にある程度の成長は出来ます。ですが、自分の成長に合わせて壁が高くなるわけではなく、「課題が段々小さくなる」という状態になります。
引き寄せたものではなく、やってきた壁の方が、課題の質も高く難易度もその人に合ったものになります。
この生徒さんが、ご自身が望まれるように成長したいのなら、この「引き寄せた壁」から一旦離れる必要があると判断しました。
なので「今の場所から違う所に目を向けてみませんか?」といった形で、離れた方が良い事をお伝えしました。
壁を越えても同じ壁が続くように見えるパターン
課題を正しく乗り越えると、通常なら、同じような壁はやってこないものです。
ですがある生徒さんに、乗り越えても同じような、嫌な事が繰り返し起きました。
具体的に書くと、2人ペアで行っていく仕事で、問題のある人(仮にAさんとします)と組まなければいけないという事態になりました(普段は課の責任者が面倒を見ているそうです)。
Aさんと組むと、フォローや世話が大変な上に、その人と「氣」が合わないために精神的にもかなり負担が大きいようでした。
壁を超えると一旦はAさんと離れられるけれど、2~4週間後に再びペアを組まされる感じでした。
この生徒さんは、第7チャクラを使って「答えを知る」事が出来ています。
第7チャクラが使えるようになると、天に答えを仰いで受け取れるようになってきます。
今回の壁の時も、何が課題なのかという「問い合わせ」を繰り返されたようです。
その結果、
1度目にAさんと組まされた時は、Aさんのような人とでも上手く仕事が出来るように
2度目は、我慢する必要はない、今の職場に見切りをつけて転職するように
3度目は、嫌な人に対しての「嫌だ」という氣持ちを否定せずに向き合うように
という課題だと分かったので、そのように取り組まれていました。
この、Aさんにまつわる出来事は、それぞれ1つずつ、3つの課題と言えます。
3つ課題のきっかけを作ったのが「苦手とするAさんとの仕事」という同じ出来事だったので、乗り越えた後にも同じ壁がやってくるような状態になっていました。
この壁を乗り越えて起きた事として、
1つ目の課題、「Aさんのような人とでも上手く仕事が出来るように」の意味は「可能性の幅を広げる」ものでした。
しっかりと面倒を見て、それなりに機能させた事で、Aさんの様な人の扱い方法が身に付きました。
扱えたという事は、今までは理解出来なかったAさんの考え方や行動を分析出来たという事にもなります。そうして、出来る事が増え、自信にも繋がりました。
2回目の課題の「今の職場に見切りをつけて転職する」の意味は、「視野を広げる」ことと「判断力と行動力」を試されたことです。
「結局、できる人が負担を負わされる」現実と、
「できる人に任せておけばいい」と言う会社の体質がわかりやすく露呈した結果、「このままではヤバイ!」という氣持ちになりました。
これは第4チャクラからの警告です。これを信じて行動出来るかも課題でした。
3回目の「嫌な人に対して『嫌だ』という氣持ちを否定せずに向き合う」課題は、人の黒い部分で起こる両極を体験することでした。
1度目の課題の時にAさんの「人に迷惑をかけながらも仕事をさぼる」という氣持ちを分析し、体験しました。3度目にAさんと組まされた時には、退職が決まっていた事もあり、いつもとは違う感情で仕事をしていました。
普段は抱かない怒りと、その怒りの表現方法に注目させられ、頭の中で何度も繰り返す事でその感情がしっかり体験できました。
「さぼる」と「怒り」の、ある意味人の黒い部分の両極を見た事によって、両者の心の動きを理解できた事は大きな意味を持ちます。
まず、考えの幅が広がります。
そしてこの先に出てくる、サボり癖のある人や、怒り症の人への対処方法を見つけやすくなります。
この生徒さんの場合は、自ら解決方法を見つけられました。なので、いつもの「氣力の強化」の施術と同時に、激しく消耗している氣を補充し、溜まったストレスを念入りに抜いていきました。
カウンセリングでは、課題の意味や乗り越えた成果を改めてお伝えしていく事で、さらに大きな自信をつけてもらって、違う視点からご自身の行動を見ていただきました。
まとめ
そこそこの人生でいいから、課題はそんなにいらないんだという考えがあります。
勿論、そう言う考え方もありだと思います。
身の回りに、自分の代わりに何かをしてくれる人がいたり、行き当たりばったりな人は、この様な考え方になるのかもしれません。
最低限必要な事だけを仕方なく取り組む。しなくてもいい事はしない。これも、そこそこの人生でいいと考えている人が取りがちな行動パターンです。
一方で、壁や課題に頻繁にぶち当たっているような波乱万丈な人生を歩んでいる人も、このような考え方を持つ場合があります。
そして、「そこそこの人生を望んでいるのに、どうしていつも課題に取り組んでばかりいるのか?」と悩んだり不満に思ったりするようです。
これは、波乱万丈であるからこその「ない物ねだり」です。
そんな人が望むような「そこそこの人生」では、適度な刺激を求めてしまう可能性が高いです。
なので、そういう人生だと自覚して覚悟を決めると「どうして?」という疑問が消え、余計なストレスが減ります。
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