継続力を極めるための徹底解説

メンタルまっちょ養成所
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

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継続力とは、何かの行動を長期間にわたって続ける能力のことです。特に、最初は意欲的に取り組めても、途中でやめてしまうことが多い中、地道に続けることができる人は目標達成の確率が高くなります。

継続力がある人は、スキルの向上や習慣の定着、成功体験の積み重ねを通じて大きな成果を出すことができます。一方で、途中で諦めてしまうと、せっかく積み上げたものがリセットされてしまうことも。

なぜ継続が難しいのか、どうすれば確実に続けられるのかを解説します。

継続力が重要な理由

1. 成果を出すための必須条件

どんな分野でも、成功するためには「継続」が不可欠です。

例えば:

  • スポーツ選手 → 毎日の練習が試合での成果につながる
  • イラストレーターやライター → コツコツと描いたり書いたりすることで技術が磨かれる
  • プログラマー → 日々の学習やプロジェクトを続けることで、より高度なスキルを習得できる

短期間で成功することはほぼ不可能ですが、長期的に続けることで、他者と差をつけることができます。

2. 成長を加速させる

学習や経験は積み重ねることで効果を発揮します。

例えば:

  • 1日1%の成長でも、1年後には37倍の成長
    → 1.01^365 ≈ 37.8(1日1%の成長を1年間続けると約37倍になる)

つまり、たとえ小さな進歩でも、毎日続けることで驚くほどの成果につながります。

3. 習慣化により努力が不要になる

最初は努力が必要でも、習慣化すると無意識にできるようになります。

例えば:

  • 歯磨きのように当たり前の行動になる
  • ルーティン化すると、意思の力を使わずに行動できる

継続力のある人は、「やる氣」ではなく「習慣」によって行動を維持しています。

継続力を高めるための具体的な方法

1. 小さな目標を設定する(スモールステップ)

大きな目標をいきなり設定すると、挫折しやすくなります。そのため、まずは達成しやすい目標を設定しましょう。

・継続できない人が陥る罠

  1. 目標が大きすぎる → 「毎日1時間勉強する!」と決めるが、疲れて続かない
  2. いきなり高い負荷をかける → 最初からフルパワーで頑張るが、途中で息切れする
  3. 結果をすぐ求めすぎる → 効果が見えないとモチベーションが下がる

・解決策:目標を細かく分解する

行動経済学者のB.J.フォッグ博士が提唱する小さな習慣(タイニーハビット)によると、「人は大きな目標よりも、小さな行動の積み重ねの方が確実に続けられる」とされています。

例えば、英語を学ぶ場合
✕ NG:「毎日1時間英語を勉強する」
○ OK:「朝のコーヒーを飲む前に1単語だけ覚える」

実践テクニック

  • 最小単位にする:「1日1分」「1回だけ」と決める
  • 他の習慣に紐づける:「歯磨きの後に腕立て伏せ1回」「朝起きたら英単語1つ」
  • 成長に応じて増やす:「最初は5分→10分→20分と徐々に増やす」

・なぜこれが有効なのか?

人間の脳は今すぐできる小さな行動の方がストレスなく取り組めます。そして、小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感を高め、やがて習慣として定着します。

2. 楽しさを取り入れる

楽しくないことは続けにくいので、自分が楽しめる方法を見つけましょう。ここで氣をつけないといけないのは、自分の楽しいと他人の楽しいは必ずしも同じではないという事
必ず「自分の楽しい」を見つけましょう。

・継続が苦しいのは「報酬」が少ないから

脳は「報酬(楽しさ)」がないと、続けることを拒みます。
楽しくないことを続けようとすると、意志の力を大量に消費し、最終的に挫折します。

・解決策:継続をゲーム化する

報酬系を刺激することで、楽しく続けることができます。

・実践テクニック

  1. ご褒美を設定する:「1週間続けたら好きなスイーツを食べる」
  2. ゲーム性を取り入れる:「アプリで経験値を貯める」「チェックリストで達成感を得る」
  3. 「競争」「コミュニティ」を活用する:「SNSで進捗を報告」「友人と一緒に挑戦」

・具体例

  • 運動 → 「厳しい練習の中にもゲーム的要素を取り込むことで楽しみながら練習ができる」
  • 勉強 → 「勉強をした時間と同じ時間だけ自由時間を使える」
  • ブログ、日記→ 「毎日100文字書くとカレンダーにスタンプをつける」

ドーパミンが分泌されると、習慣が「楽しいもの」に変わり、苦労せずに続けられます。
「楽しいもの」には個人差がありますので、必ず「自分が楽しいと感じる事」が最優先なのを忘れないでください。ここで何も考えずに単純に知人友人と同じ方法を取り入れたりすると上手くいく物も上手くいかなくなってしまいます。

 

3. 環境を整える(意思の力に頼らない仕組み作り)

続けやすい環境を作ることで、継続が楽になります。

  • 勉強を習慣化したいなら
    スマホを遠ざける、勉強しやすい机を作る
  • 運動を続けたいなら
    トレーニングウェアをすぐに着られる場所に置く
  • ブログを書きたいなら
    PCをすぐに開ける状態にしておく

やるまでのハードルを下げることがポイントです。

・継続は意志の力ではなく「環境」で決まる

ハーバード大学の研究によると、「人の行動の約40%は環境の影響を受ける」ことが分かっています。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
「継続は「意志の力」ではなく「環境」で決まる」

・解決策:「やるしかない環境」を作る

  • やりたいことを「目につく場所」に置く
    例:
    ・「本を読む習慣」→ 本を枕元に置く
    ・「ギターを弾く習慣」→ 部屋の真ん中にギターを置く

  • 悪い習慣のハードルを上げる
    例:

    ・「スマホ依存を減らしたい」→ SNSアプリをホーム画面から削除

  • 「行動のトリガー」を作る
    例:

    ・「朝起きたら必ず5分ストレッチ」

 

意志の力に頼らず、「自然とやれる環境」にすることが継続のカギです。

4. 記録をつける(見える化)

「続いていることが見える」とモチベーションが上がります。

  • カレンダーに○をつける
  • アプリで進捗を記録する
  • SNSで公開する(例:#毎日イラスト)

今日はサボりたくない」という気持ちが生まれ、習慣が途切れにくくなります。

5. 完璧を求めすぎない(柔軟な考え方)

「毎日絶対にやらなきゃ」と思うと、1日でもサボると挫折しやすくなります。

悪い例:「1日でもサボったら終わり」
○良い例:「たまにサボっても、また再開すればOK」

特に、長期間の習慣では「7割くらいできれば合格」と考えると、氣楽に続けられます。

継続力を鍛えるためのマインドセット

  • 「やる氣」に頼らない
     人間のやる氣は波があるため、「やる氣が出たらやる」ではなく「決めた時間にやる」とルールを作る。

  • 途中で飽きるのは当たり前と考える
     どんなに好きなことでも、途中で飽きることはある。でも、続けることでまた楽しくなる。

  • 他人と比べすぎない
     SNSなどで他人の進歩を見て焦ることもあるが、大事なのは「昨日の自分より少しでも成長しているか」。

 

まとめ

継続力を高めるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 小さな目標から始める(5分だけやる)
  • 楽しく続けられる工夫をする(音楽やゲーム感覚)
  • 環境を整える(すぐできる状態にする)
  • 記録をつける(習慣の見える化)
  • 完璧を求めすぎない(サボってもOK、また続ける)

どんなに優れた才能があっても、継続しなければ活かせません。逆に、凡人でも続けることで大きな成果を生むことができます。

続けることが才能
この考えを持って、少しずつ継続力を鍛えていきましょう!

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