チャンスを掴むための「メンタルと体調管理」

メンタルまっちょ養成所
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

どれだけスキルがあっても、本番で最高のパフォーマンスを発揮できなければ意味がありません。 そのために重要なのが、「メンタルと体調管理」です。スポーツ選手が試合に向けて心身を整えるように、ビジネスや人生の大事な場面でも、日頃から準備をしておくことが不可欠です。

1. メンタル管理:本番で力を発揮するための心構え

①自信をつけるための準備

本番で自信を持つためには、事前の準備が鍵を握ります。スポーツ選手が試合前に何度も練習するように、ビジネスや日常でも「成功の確率を上げる準備」をしておくことが重要です。


徹底的なリハーサルをする

  • プレゼンなら何度も練習し、スムーズに話せる状態にしておく。
  • 面接なら、想定される質問を考え、答えを準備する。
  • 文章を書くなら、下書きを何度も推敲して、納得できる状態にする。
  • 試合の場面を想定し、意識しながら練習に取り組む。

成功体験を積み重ねる

  • 小さな成功を意識的に記録し、「できた!」という実感を増やす。
  • スポーツ選手が「過去に成功したプレーの映像を見て自信を高める」ように、過去の成功を振り返ることで本番での緊張を和らげる。

 

②プレッシャーに打ち勝つメンタルトレーニング

大きなチャンスの場面では、どうしても緊張してしまいます。そんなときに役立つメンタルトレーニングを紹介します。

イメージトレーニング(ビジュアライゼーション)

  • スポーツ選手が「自分がゴールを決めるシーンを頭の中で繰り返し描く」ように、成功する場面を具体的にイメージする。
  • 成功体験だけのイメージだけではなく、「失敗体験」も用意しておくと良い。
  • 成功のイメージ通りにいかない事もあり、そうなった時にあらかじめ失敗を想定した行動を用意して置くと心に余裕ができる。
  • 例えば、面接前なら「落ち着いて答えている自分」、プレゼンなら「聴衆がうなずきながら聞いている様子」をリアルに想像する。
  • 脳はイメージと現実の区別がつかないため、成功のイメージを作ることで本番でも自信を持てる。
  • 失敗する事は決して悪い事ではない」という認識を自分の中に用意しておこう。

ルーティーンを決める

  • スポーツ選手が試合前に決まった動作をするように、メンタルを整えるルーティンを持つ。
  • 例えば、「深呼吸を3回する」「好きな音楽を聴く」「お気に入りの服を着る」など、心を落ち着ける習慣を作ると、本番でも安心して臨める。
  • 試合や面接、プレゼン全てに当てはまりますが、事が始まる前にするルーティーン、事の最中にするルーティーン(ラグビーの五郎丸のポーズ)、いい状態を保つルーティーン(イチローの打席での動作)、失敗を挽回するためのルーティーン、それぞれの場面で、様々なルーティーンを持つ事で、自分を良い状態を保ち維持する事が可能になる。

開き直りの思考を持つ

  • 「失敗しても死ぬわけではない」と考える。
  • 例えば、サッカーのPKでも「決めなきゃ!」と考えるより、「外してもいいから自分が狙った所に思い切り蹴ろう!」と思う方が良い結果につながる。
  • 「前の選手よりもいい得点を出さなければ!」と思うより、「悔いなく今の自分を出し切ろう!」と思って演技をする方がいい結果につながる。
  • 「うまく喋ろう!」とするのではなく「自分の想いが伝わればいい!」と思って話す方が、相手の心を動かす事につながる。

大きなチャンスほど、プレッシャーを感じるもの。緊張して当たり前。練習通りではなく、今の全力を出し切ると思って目の前の事柄に立ち向かえばいいのです。その上で、完璧を求めすぎず『やれるだけやる!』と割り切ることで、意外と力が発揮できる。

 

③感情のコントロール

メンタルが不安定だと、どれだけ能力があっても結果が出ません。特に、大事な場面で冷静さを保つことが重要です。とは言え、大事な場面であればある程緊張感は高まります。重要なのは、「リラックス」を求めるのではなく、「適度な緊張感」を求めると、いいパフォーマンスにつながります。

不安や焦りを抑える方法

  • 呼吸を整える(4秒吸って、4秒止めて、4秒吐くを繰り返す)
  • 体を動かして気分転換(軽いストレッチや散歩)
  • 「今できること」に集中する(過去の失敗や未来の不安を考えすぎない)

ポジティブな言葉を使う

  • 「緊張する」→「集中できている」
  • 「ミスしたらどうしよう」→「いい経験になる」
  • 言葉の使い方一つで、気持ちの持ち方が変わる。

適度な緊張感の中でいる時に集中や感覚が極まる瞬間を世間では、「ゾーン」と言います。
リラックス状態でゾーンに入る事は決してありません。必ずしもリラックス状態がベストパフォーマスに繋がるとは言えません。しかし、過度の緊張状態も同じく自分の本領を発揮できなくなります。

 

2. 体調管理:最高のパフォーマンスを引き出すための身体作り

①睡眠の質を高める

睡眠を侮ってはいけません。寝る事で体調を回復させたり、頭の中を整理してくれたりします。
場合によっては、アイデアやひらめきを得られる場合もあります。

十分な睡眠を確保する

  • 睡眠不足は集中力低下やストレスの増加を引き起こす。
  • 大事なイベントの前は、夜更かしせずしっかり寝ることが重要。

就寝前のルーティンを作る

  • スマホやパソコンの画面を寝る1時間前には見ない(ブルーライトが睡眠を妨げる)。
  • 寝る前にストレッチや瞑想をすることで、深い睡眠を得られる。

スムーズな睡眠導入がより良い睡眠へと導いてくれます。ここでも自分なりの「寝る前のルーティーン」を作ってもいいかもしれません。

 

②食事と栄養管理

肉体と栄養の関係が大切なのは当然のことですが、栄養とメンタルも実は密接に関わっています。栄養が不足したり、偏ったりすると、ネガティヴ思考が優位になったり、不安が頭から離れなくなったり、様々なマイナス要因を誘発する原因にもつながります。「強い体と心を作るのは、バランスのいい食事から!」というのも覚えておきましょう。

脳と体を最高の状態に保つ食事

  • 朝食はしっかりとる(脳のエネルギー源である糖質を適度に摂取)
  • タンパク質を意識してとる(肉、魚、卵、大豆など)
  • カフェインの取りすぎに注意(適量なら集中力UP、摂りすぎると不安増加)

試合や本番前の食事(エネルギーを最大限発揮するために)

  • 直前は消化の良い炭水化物(おにぎり、バナナ)を摂ると良い。
  • 脂っこい食事は消化に負担がかかるため避ける。

食べる物とタイミングによっては、体にいいものがいいパフォーマンスの妨げになる場合もあります。
常にベストパフォーマンスを出そうと考えているのならば、「今の自分には、何が必要で、いつ何をどの位摂取すればいいのか?」を考えるのも大切です。

 

まとめ

メンタルと体調管理は「最高のパフォーマンス」を発揮するための土台!

メンタル管理のポイント

  • 本番を想定したリハーサルと成功体験を積み、自信をつける
  • プレッシャーを「いい緊張感」に変えるトレーニングをする(イメージトレーニング、ルーティーンの確立)
  • 不安や焦りをコントロールする方法を持つ(成功を目標にするのではなく、今の自分を出し切ることを目標にする)

体調管理のポイント

  • 睡眠の質を高める(深い睡眠をとる習慣をつける)
  • 食事でエネルギーと集中力を維持(栄養バランスを考えた食事を摂る)

 

どれだけ能力があっても、本番で実力を発揮できなければ意味がありません。日頃から「心と体の準備」を整えておく事が、いざチャンスが来たときに、最高のパフォーマンスを発揮しチャンスを掴める自分になれるでしょう。

コメント