チャンスを掴むための「準備」をスポーツに例えて解説

メンタルまっちょ養成所
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

スポーツの世界では、「試合に勝つためには、日々の準備がすべて」と言われます。
実力があっても準備ができていなければ、チャンスを掴むことはできません。ビジネスや人生においても同じことが言えます。では、「準備」の重要性をスポーツに例えて解説していきます。

1. スキルの習得と鍛錬 = 「基礎練習を怠らない」

①基礎技術の習得

どんな競技でも、基本技術がしっかりしていなければ試合で活躍できません。

  • サッカーなら パス、ドリブル、シュートの基本 を正しく身につける。
  • 野球なら バッティングや守備の基礎練習 を徹底する。
  • バスケットボールなら フリースローやドリブルの精度を高める

基礎ができていないと、大事な試合で実力を発揮できない。

②実践を積んで技術を磨く

  • どれだけ練習しても、試合のようなプレッシャーの中で経験を積まなければ実力は上がらない。
  • 練習試合や公式戦で場数を踏み、そこで得た経験を学びに変える事で本番での対応力が磨かれる。
  • たとえば、接戦で緊迫した場面でも、「実際に接戦をモノにし、勝ち切った経験があるかどうか」で結果が変わる。

ビジネスでも、学ぶだけでなく「実践と学び」を繰り返すことが大切。

練習も練習試合も全て、公式戦を想定、意識して取り組むことが本番で力を発揮できるかどうかにつながります。ただ目の前のプレーをこなしているだけだと本番では何の役にも立ちません。考えて、意識して練習や練習試合に取り組みましょう。

2. 環境を整える = 「試合を想定したコンディション作り」

①練習環境の整備

この部分が一番キツい部分ではないでしょうか。学生時代では、上級生が下級生にさせる、いわゆる「準備」です。ですが、一流の選手、トップアスリートと言われる選手の多くは、コレらの下準備を大事にし、自ら進んでこの「下準備」行います。下準備の時間を「自分を整える」時間にしている選手もいます。

  • 野球選手が雨の日でも室内練習場を使えるようにする。
  • グランドやコートの整備を怠らない。
  • 陸上選手がトラックの状態を常にチェックし、最高のコンディションで走れるようにする。
  • 道具(シューズ・ラケット・ユニフォーム)を常に整えておくことで、万全の状態で試合に臨める。

仕事でも、仕事道具やワークスペースを整え、いつでも実力を発揮できる環境を作ることが重要。

②試合前の準備(事前リサーチ)

相手の癖を知ることでこちらが試合を有利に進めるための準備です。ですが、氣を付けないといけないのは、事前リサーチは、あくまでも「過去のデータ」です。このデータ通りに相手が動くとは限りません。

  • サッカーなら、対戦相手の戦術や弱点を分析し、対策を練る。
  • ボクシングなら、相手のパンチのクセを研究し、それに対応できる防御やカウンターを準備する。

ビジネスの世界でも、クライアントや市場のリサーチを行い、最適な戦略を立てることが成功の鍵。

過去から大きく変わる選手やチームも存在します。データに頼り過ぎず「そういう傾向がある」という程度に留めておきながら、そのデータと現状がどれだけ違うのかを実際の試合の中で感じながら自分達の戦い方を臨機応変に変えて行く事が最も重要です。

3. 情報収集と市場の理解 = 「試合の流れを読む力」

①トレンドや戦略を学ぶ

  • バスケットボールでは、最新の戦術やプレースタイルを学び、時代に合ったプレーができるようにする。
  • サッカーでは、「ハイプレス戦術」「ポゼッションサッカー」など、チームの戦術の流れを知ることで、適切な動きができる。

ビジネスでも、トレンドや市場の変化をいち早くキャッチし、それに対応できる準備が重要。

②チャンスが生まれる場所を知る

  • 野球のバッターなら、「どの球種・コースが打ちやすいのか?」を分析する。
  • サッカーのフォワードなら、「相手ディフェンスが崩れやすいタイミング」を見極める。

仕事でも、「どこで自分の強みを発揮できるか?」を分析し、適切な場所で動くことが大切。

試合の流れで「どこに、どのタイミングでチャンスが現れるか?」はわかりません。その時その時の試合の流れを読むことも必要です。外でするスポーツの場合、「味方選手の状態」、「相手選手の状態」、「ピッチ、グランドの状態」、「天候」、「風向き」、「太陽の位置(晴れの場合)」「時間帯」など勝敗に関する要因はいくつでも考えられます。その中で、どの要因が今後の流れを作るのかを読める選手多ければ多いほど、試合に勝つ確率は高くなります。

4. メンタルと体調管理 = 「本番で最高のパフォーマンスを出せるようにする」

5. 「いつでも試合に出られる準備」= 「ベンチにいても試合に出る心構え」

  • 野球でベンチにいる選手が、「今日は出番がない」と油断していたら、急に代打を指名されても準備不足で結果を出せない。
  • しかし、いつでも試合に出る準備ができている選手は、チャンスを確実に掴む。
  • 例えば、サッカーで途中出場した選手が、相手の疲れた隙を突いてゴールを決めることもある。

仕事でも、「いつでも行動できる準備」を整えておくことで、突然のチャンスを逃さず掴める。

チャンスを掴みたいと思う選手ならば、例えチームが負けていても、自分の出番が回ってきたら、「爪痕を残してやる!」と思うのが当たり前ではないでしょうか?
ベンチから試合を見ていても、ただ試合を傍観するのではなく、「自分ならこうしたな」「自分ならあそこは迷わずシュートを打つな」「自分ならあそこは無理に突っ込まずセカンドでアウトを取りに行くな」などと、チームメイトのプレーを見ながら自分ならどうプレーしたかを想定して試合を見る事をオススメします。

まとめ

スポーツの世界でも、試合で成功するためには「日々の準備」がすべて。

  • 基礎をしっかり固める(スキルの習得)
  • 最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整える(コンディション管理)
  • 相手や状況を分析し、戦略を立てる(情報収集)
  • 試合本番で実力を発揮できるメンタルを鍛える
  • いつでも試合に出られる準備をしておく

ビジネスや人生でも同じように、しっかりと準備を整えておけば、チャンスが来たときに最高のパフォーマンスを発揮し、成功を掴むことができるのです。

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