ケン・ウィルバーの発達理論に見る霊能力の危険性

心の話
元氣楽塾の廣瀬 英樹です。

今回取り上げるケン・ウィルバーの発達理論は「トランスパーソナル理論」とも呼ばれるものです。

グリーンやアンバーなどの色分けしたもの、ケンタウロス、テュポーンなどの呼び名のもの(意識の発達段階)は四象限のレベルについての事で、これについては別の記事で書いていく予定です。

ケン・ウィルバーの発達理論(トランスパーソナル理論)とは

ケン・ウィルバーは、アメリカの現代思想家でインテグラル思想の提唱者です。今もご存命で、新しい日本語訳の本がさらに出版されるようです。

人間意識の進化段階を大きく

  1. プレパーソナル
  2. パーソナル
  3. トランスパーソナル

の、3つに分けたものが「ケン・ウィルバーの発達理論」です。

ここで比較として出すロバートギーガンの発達理論は以下の記事を参考にしてください。

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当塾では、氣力の強化やカウンセリングによって、より良い人生を送っていただけるように最善を尽くしております。 そして、より良い人生を歩むためには、人間的に成熟していく必要もあります。 今回の記事では、人間の成長について上手く言語化...

 

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1.プレパーソナル

プレパーソナルとは、パーソナルの前(プレ)という意味です。

自分と他人の区別さえもついていない状態です。個としての自分を確立する前の段階でもあります。通常は大人になる前に次のパーソナルに発達しますが、成人の2割ほどはこの段階に留まっています。

自己中心的で自分勝手、こらえ性のないわがままな一方、好きな事にはわき目もふらず熱中し、何かの技術を習得するという面もあります。

ロバート・キーガンの発達段階;発達段階2(道具主義的段階・利己的段階)
チャクラの発達段階:第2チャクラ~第3チャクラ
体・心・魂・精神 :体

2.パーソナル

個としての自分を確立した段階です。所謂、大人になった段階と言えます。

社会生活を善良にこなし、あるいは適度なリーダーシップを取りながら、暮らしていきます。日常生活を上手く、出来れば有意義に過ごしていくのが行動原理になる場合が多くあります。

ロバート・キーガンの発達段階;発達段階3(他者依存段階)~発達段階4(自己主導的段階)
チャクラの発達段階:第4チャクラ~第5チャクラ
体・心・魂・精神 :心

3.トランスパーソナル

トランスパーソナルとは、パーソナル(個)を超える(トランス)という意味です。個を超えるので、相手の立場や考えも理解出来るし、何かの事象についても、その事象側に立って物事が判断出来ます。自己を中心に捉えるのではなく、魂やスピリットの声を聞きます。

ロバート・キーガンの発達段階;発達段階5(自己許容、相互発達段階)
チャクラの発達段階:第6チャクラ~第7チャクラ
体・心・魂・精神 :魂~精神

ケン・ウィルバーの発達理論に見る霊能力の危険性

見えない世界、心やエネルギーを扱う世界には、プレパーソナルの段階の人が意外な程に多くおります。

プレパーソナルな人物は、集団生活や誰かの下で使われる事を苦手とするので、独立した仕事を好む傾向にあります。

プレパーソナルの段階の人は、技術を極める能力があるので、自身のやる事に満足し周囲に当たる事無く仕事をしているならば、向いた職業だと言えます。

ですが自分のやる事に満足しておらず、周囲を自分のいいように利用したり、傷つけたりしているならば問題です。

そしてやっかいなのは、プレパーソナルな段階は、霊能力的な不思議な力を持ちやすいという点です。

3つの段階でサイキック的な力を持ちやすいのが、プレパーソナルとトランスパーソナルです。そして成人人口が、プレパーソナルが20%なのに対し、トランスパーソナルの段階の人は1%程度しかいません。

必然的に、見えない世界で不思議な力を持つ人の大半が、プレパーソナルな段階という事になります。

なので、サイキック的な力がある、力があるから良い結果をもたらしてくれるだろうという観点だけで選ぶのは、とても危険でありお勧め出来ません。

そして、そのような強氣な人に何かを言われれば、自分が間違っているのか?と不安になる事もあると思います。ですが、とにかくその人とかかわるとストレスが溜まるならば、良くなるものさえも悪くなるので、相手が正しい、正しくないは置いておいて、離れてください。

プレパーソナルな段階がサイキック能力を持ちやすい理由

不思議な力を持っていると、信じ込んでいるからです。

子どもの頃には不思議な力があったのに、大人になって消えてしまうのが典型的な例です。不思議な事象を起こせると、疑いを持っていないからこそ出来ます。

ですが結局不安定であり、徳の循環も作れない意味のないものです。(カルマは溜まると思われます)

トランスパーソナルな段階がサイキック能力を持ちやすい理由

個を超えて、魂や精神と対話をするからです。

この段階では、見える世界と見えない世界のしくみがわかるので、それを使っているだけの場合もあります。

プレパーソナルな段階の人に受け持たれる弊害

自己中心性が高いために振り回されたり、傷つけられる場合があります。心の問題などを抱えているから見てもらうのに、そのような事をされれば余計に症状が酷くもなりかねません。

自分の利益になると思えば利用しようともしてきます。自分のプライドを満たす道具としても使ってきます。つまらない自慢話を聞かされる事も少なくありません。

その上、精神性が低い為に受け持った人の精神性を発達させる事も出来ません。それどころか、後退させようとしてきます。

この段階の人は選民意識が高く、「自分は正しく相手は間違っている、何故ならば自分が正しいからだ」という世界観で生きています。

正しい「自分」は成熟した人間のつもりであり、自分に近づく事が成熟への道とさえ思っています。ですが実際は、パーソナルな人に対しプレパーソナルになれと言っているわけです。

プレパーソナルな段階の人を見分ける方法

発達とは、自己中心性が少なくなっていく事を指します。所謂「自我」は、自己中心性の事を指します。なので、自我が強くない状態が、発達し、成熟している事につながります。

(これについては、自我の発達理論でも説明出来ます。後に記事にした時にはリンクを貼ります)

なので、自己中心的な人かどうかで判断出来ます。

自分語りが多いとか、人の話を聞かないとか、自分の力をアピールしたがるとか、そのような人の場合はプレパーソナルの段階でないかどうか、注意してください。

まとめ

心の世界や見えない世界は、ごまかされる事が多い場所です。この記事を読んでくれた方に、そのような人の餌食にならないようにするヒントになればと思っています。

そして、見えない世界にかかわる仕事が、もっと健全になっていく事も願っています。

 

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